文献詳細
文献概要
治療のポイント
痛風の食事と薬物療法
著者: 𠮷村隆1
所属機関: 1東大物療内科
ページ範囲:P.57 - P.59
文献購入ページに移動痛風の治療方針
痛風の治療目標は,急性関節炎の発作を速やかに抑え,尿酸代謝異常を調節し,反復する発作を予防することである。臨床経過からみて発症初期のくり返される発作は次第に発作の間隔が短縮されて慢性関節炎へ移行し,関節機能障害を伴う関節変形をきたすのみならず,合併症とくに高血圧症,腎盂腎炎,腎硬化症などを併発しやすいので,病期により治療の難易が異なる。したがつて何よりも早期に診断し,病態を精査したうえで,代謝病に対する認識を患老に納得せしめて治療を行なうのが痛風を克服する道である。病像が多彩なのでつぎの病期に分けて治療法をのべる。(1)無症候性高尿酸血症期,(2)急性発作期,(3)発作の問歇期,(4)慢性痛風期。
痛風の治療目標は,急性関節炎の発作を速やかに抑え,尿酸代謝異常を調節し,反復する発作を予防することである。臨床経過からみて発症初期のくり返される発作は次第に発作の間隔が短縮されて慢性関節炎へ移行し,関節機能障害を伴う関節変形をきたすのみならず,合併症とくに高血圧症,腎盂腎炎,腎硬化症などを併発しやすいので,病期により治療の難易が異なる。したがつて何よりも早期に診断し,病態を精査したうえで,代謝病に対する認識を患老に納得せしめて治療を行なうのが痛風を克服する道である。病像が多彩なのでつぎの病期に分けて治療法をのべる。(1)無症候性高尿酸血症期,(2)急性発作期,(3)発作の問歇期,(4)慢性痛風期。
掲載誌情報