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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻1号

1965年01月発行

If…

子どもの頃は理科少年—早稲田大学診療所長 原素行氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.80 - P.81

文献概要

エンジニヤになつていたかも……
 長谷川 ドクターこなる決意をされたのは,いつごろでしようか。
 原 わたしの家は,医者はわたしで9代目なんですがどういうわけか,わたしは理科少年だつたんです。大学では機械へ入ろうと思いおやじも仕方がないと思つていたようです。医者は,いやなことが多いので息子がそう思うのもむりはなかろう。よし機械へ行つてもよろしいということだつたんです。が,その話をわたしの中学校の校長にしたんです。そうしたら校長が心配しまして,5年生の3学期になつて「おまえ,工科へ入るといつてるそうだが,医者になつてはくれないか。開業するのがいやなら,バイキンを扱う先生でもいいじやないか」と毎週校長に泣きつかれました。泣きつくというのは変ですが,校長としては,訓戒のつもりであつたんでしよう。それでとうとう医科へ行つたんです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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