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症例
Simmonds病兼尿崩症の1剖検例—トルコ鞍外発育を示した下垂体色素嫌性細胞腺腫Chromophobe adenoma
著者: 谷岡達男1 山口洋
所属機関: 1東大・中尾内科
ページ範囲:P.109 - P.115
文献購入ページに移動われわれは最近,視野障害に始まり,開頭手術で色素嫌性細胞腺腫と診断され,術後10年ごろからしだいに下垂体機能低下の症状を生じ,諸種臨床検査および内分泌検査からSimmonds病兼尿崩症と診断されCortisolによる代償療法(Ersatztherapie,hormone prothese)を行なつたにもかかわらず,諸症状の改善を見ず,下垂体部レ線療法開始後症状悪化し死亡,剖検によりトルコ鞍外に発育せるChromophobe adenomaとともに著明な中枢神経系の血鉄症(Siderosis)の認められた症例を経験した。
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