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症例
この症例について
著者: 中尾喜久1
所属機関: 1東大内科
ページ範囲:P.110 - P.110
文献購入ページに移動 Simmonds DiseaseはCachexia,性機能低下,諸臓器萎縮などを主徴とする汎下垂体機能低下状態である。本症例は手術後約10年で再発,トルコ鞍外に増殖したChromophobe adenomaで,脳幹を強く圧迫し,尿崩症,鉱質代謝異常,強度の食思不振,膀胱障害などをおこした。聴神経障害,精神症状もおそらく剖検で発見したSubpial Siderosisと関連する可能性がある。Subpial Siderosisは手術による出血・外傷・脳腫瘍などを原因とすることが多い。
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