文献詳細
文献概要
グラフ
神経疾患リハビリテーションの実際—用具,装具の実例
著者: 上田敏12
所属機関: 1東大中尾内科 2中央診療部運動療法室
ページ範囲:P.1460 - P.1462
文献購入ページに移動 リハビリテーション上有用な用具,装具のいくつかを選んで図示する。
傾斜台(tilt table)(図1,8)片麻痺,対麻痺ともに起立練習の初期にもちいる。長期臥床による起立性低血圧の治療,下肢伸展反射の促進,体重負荷による尖足矯正を目的とし,全身状態改善の効果もある。傾斜30°,5分からはじめ,毎日少しずつ傾斜と時間を増して1週間〜10日で直立位(80°),30分にもっていく。下肢のうつ血,チアノーゼ,血圧低下は多少ともみられるが,いちじるしければさらに期間をかけてゆつくりと馴らしていく。市販のもの(図8)の他,レントゲン透視台に手を加えたもの(図1)でも十分使用にたえる。
傾斜台(tilt table)(図1,8)片麻痺,対麻痺ともに起立練習の初期にもちいる。長期臥床による起立性低血圧の治療,下肢伸展反射の促進,体重負荷による尖足矯正を目的とし,全身状態改善の効果もある。傾斜30°,5分からはじめ,毎日少しずつ傾斜と時間を増して1週間〜10日で直立位(80°),30分にもっていく。下肢のうつ血,チアノーゼ,血圧低下は多少ともみられるが,いちじるしければさらに期間をかけてゆつくりと馴らしていく。市販のもの(図8)の他,レントゲン透視台に手を加えたもの(図1)でも十分使用にたえる。
掲載誌情報