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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻10号

1965年10月発行

文献概要

統計

近年における主要検疫伝染病の発生状況

著者: 滝川勝人1

所属機関: 1厚生省統計調査部

ページ範囲:P.1512 - P.1512

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 国内に常在しない伝染病の病原体が,船舶または航空機を介して,国内に侵入することを防止するために,国際的規模のもとに検疫制度が実施されております。現在わが国における検疫法においては,検疫伝染病として痘そう,コレラ,ペスト,発しんチフス,黄熱および回帰熱があげられておりますが,最近におけるこれら検疫伝染病のうち,前三者(またこれら三者がその大部分をしめております)についての世界における発生状況を,年次別・地域別にみたのが下の表であります。
 これでみますと,「コレラ」は依然として猛威をふるつており,しかもこれはすべてアジアにおいて発生をみております。また「痘そう」も減少傾向にあるとはいえ,まだ相当数の患者を出しており,これもアジアにおいて,総数の約4分の3の発生をみております。また「ペスト」もわずかではありますが,アフリカ,アメリカ,アジアを通じて発生をみており,今後国際間の交通が一層頻繁になるにつれて,検疫の重要性がますます高まつてきております。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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