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医用電子機器の安全対策
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ページ範囲:P.1524 - P.1524
文献購入ページに移動 最近,医療機関における各種医用電子機器の使用は,電子機器そのものの発達,医療機関に対する融資・補助金の拡大などにともなつて,急激に増加しているが,生体に直接使用する電子機器は生体に用いる薬と同様に十分な安全対策を講じる必要があると思われる。とくに,医用電子機器は本格的に開発され,実用化されるようになつてからまだ日が浅いため,患者と医療従事者の安全を確保し,機器の健全な普及を期待するには,その安全対策を十分に調査研究し,その成果を直ちに行政面に反映させる必要があると考えられる。
医用電子機器の安全対策を確立するためには,(1)機器自体の安全性,つまり(イ)電気的安全性,(ロ)機械的安全性,(ハ)化学的安全性のほか,(2)使用上の安全管理,つまり(イ)医学的適応を誤まらないこと,(ロ)正しい使用方法を励行すること,(ハ)衛生的管理を怠らないこと,(ニ)計画的な保守点検と更新をすること,(ホ)万一に備えての応急処置の日常訓練をしておくこと,などに留意することが必要である。これらのうちとくに,化学的安全性については,たとえば手術室で常用する監視装置などでは,麻酔ガスの誘爆をおこす危険があつてはならないし,また,その周辺で化学薬品を扱わざるをえない機器は,化学薬品に容易には侵されない設計のものでなければならないのである。
医用電子機器の安全対策を確立するためには,(1)機器自体の安全性,つまり(イ)電気的安全性,(ロ)機械的安全性,(ハ)化学的安全性のほか,(2)使用上の安全管理,つまり(イ)医学的適応を誤まらないこと,(ロ)正しい使用方法を励行すること,(ハ)衛生的管理を怠らないこと,(ニ)計画的な保守点検と更新をすること,(ホ)万一に備えての応急処置の日常訓練をしておくこと,などに留意することが必要である。これらのうちとくに,化学的安全性については,たとえば手術室で常用する監視装置などでは,麻酔ガスの誘爆をおこす危険があつてはならないし,また,その周辺で化学薬品を扱わざるをえない機器は,化学薬品に容易には侵されない設計のものでなければならないのである。
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