medicina2巻11号

1965年11月発行

If…

不変不滅！"生命の畏敬"—シュワイツァー病院から帰国した　高橋功氏に聞く

著者： 長谷川泉

所属機関：

ページ範囲：P.1670 - P.1671

帰国の途につくときは元気だつたシュワイツァー
　長谷川　飛行機が今朝着いたばかりなのに寝る間もなくの応待でたいへんでございましたね。奥様はご一緒でなかつたのですか。
　高橋　家内は，私の休暇帰国に同行することをシュワイツァーが認めてくれたんですが，夏にはヨーロッパからランバレネ訪問客が多いので秘書が出発を延ばしてくれといつたので残つていました。ですから，私に代わつてシュワイツァーの死水をとつてくれました。シュワイッァーの最後に居合わせることができずまことに生涯の痛恨事ですが，家内が残つたことはせめてもの慰めです。