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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻11号

1965年11月発行

外国の文献から

心筋硬塞後の耐糖力,他

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.1680 - P.1680

文献概要

 心筋硬塞の患者にはしばしば耐糖力の障害がみられるが,これは一般に十分認められているところである。しかしながら,なぜ両者が関連しているのかという点になると,不明な点が少なくなく,またこの場合の耐糖力の攪乱状態を近代的方法で評価したという話は,ほとんど聞かない。そこで,心筋硬塞後の患者50名のあいだに糖尿病および前糖尿病がどれだけの頻度であるかを知るために,耐糖力とプレドニゾンーブドウ糖耐容力の検査を実施してみた。その結果判明したのだが,上記50名中,糖尿病をもつていたのが14名,前糖尿病をもつていたのが2名で,硬塞後まもなく一過性の糖尿病をもつていたのが,そのほかに8名あつた。これにたいして,コントロールとして設定した50名のなかに,糖尿病をもつていたのは,わずか4名にすぎなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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