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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻12号

1965年12月発行

器具の使い方

血球計算板

著者: 野村武夫1

所属機関: 1東大中央診療部

ページ範囲:P.1821 - P.1823

文献概要

血球計算板の種類
 わが国ではもつぱらビュルケルーチュルクBürker-Türk型・ノイバウエルNeubauer型・トーマThoma型の3種類の血球計算板が使用されている。いずれも計数区域の深さはカバーグラスで被うと0.1mmとなるように設計されているが,計数分画の目盛り方にそれぞれ特徴がある。すなわちビュルケル-チュルク型およびノイバウエル型ではH型の溝で区切られた2つの計数区域にそれぞれ1辺3mmの正方形の分画(9mm2)が目盛つてあるが,トーマ型では2本の測溝ではさまれた計数区域の中央に1辺1mmの正方形の分画(1mm2)が1つだけ目盛つてある(図1)。ビュルケル-チュルク分画およびノイバウエル分画は図2に示したごとくであり,4隅の1mm2の分画は白血球計数に,中央の細かく目盛つた1mm2の分画は赤血球計数に使用される。トーマ分画はビュルケル-チュルク分画の中央の1mm2の分画と同一であり,赤血球・白血球両者の計数がここで行なわれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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