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胸腺の網様細胞にインシュリン様血糖降下因子発見せらる—JAMA, July 19, 1965メジカル・ニュースより
著者: 浦田卓
所属機関:
ページ範囲:P.1837 - P.1837
文献購入ページに移動彼らは,白血病にかかつたAKR系ハツカネズミの糖代謝異常を研究していたさい,ある種の血糖降下因子が胸腺にあるのではなかろうかと,ふと気がついたのである。メスのAKRハツカネズミに進行性の低血糖症がおきると,胸腺は肉眼的に肥大するとともに,胸腺の組織は組織学的な崩壊を示す。白血病のAKRハツカネズミの胸腺だけでなく,非白血病の各種の哺乳動物の胸腺に,血糖降下因子を探求しようという意欲に彼らを駆りたてたのは,じつに上記の発見であつた。
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