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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻12号

1965年12月発行

文献概要

この症例をどう診断する?・5

討議

著者: 梅田博道1 和田敬2 田崎義昭3 金上晴夫4

所属機関: 1東京医歯大内科 2久留米大内科 3東邦大内科 4国立がんセンター・呼吸器科

ページ範囲:P.1887 - P.1890

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肺門部の陰影
 梅田 43歳の主婦,14年前に肝炎に罹患したというのだけれども,この肝炎はあんまり関係なさそうですね。39年の春まではレントゲンに異常がない。39年10月に首すじがはる,まあ肩こりですね。目まいがあり,レントゲンとつたらば,肺門部に異常な陰が見つかつた。そうするとこの肺門部に陰がある病気を,ここでずらつと並べて解決すればいいということになりそうですね。
 第一にがん,まあがんといわないでもいいんで何かツモールじやないかというのが,まず一つある。ツモールだとすれば,それがいつたいどこのものなのか,肺内のものなのか,肺の外のものなのか。こういうことになると思います。それからまた,ツモールでなければ,そのほかに結核もあるでしようし,いろいろあるわけだが,これは左肺門部だけで,右はなんともなかつたんでしようか。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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