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雑誌目次

雑誌文献

medicina2巻3号

1965年03月発行

雑誌目次

EDITORIAL

治癒について

著者: 大島研三

ページ範囲:P.345 - P.346

あまりに不用意に使われる治癒という言葉
 治るという言葉は,それほどの反省もなく日常使われているが,この簡単な表現がじつははなはだ危険であり,時にはこの言葉のために,あたら患者の生命を失う結果になることも少なくない。この言葉の誤解はどちらかといえば患者の側に多く,医師にはわかつている場合が多いが,しかし医学的にもわかつているようでわからないことがあらためて浮かび上がつてきて,治癒とは何か,はたして治癒といいうるか否かについて,ときどき論戦が行なわれる場合がある。
 治癒という言葉は,内容的に見て,(1)完全治癒,(2)不完全治癒,(3)欠損治癒,(4)病的症状および異常検査成績の全面的消失,(5)症候的改善など,いちじるしく程度の違う内容のものを含んだ広い言葉である。このうち完全治癒をのぞいては,将来ふたたび再燃,再発あるいは余病と表現されるような,続発する形を変えた病的状態が起こつてこないとは断言できないものである。

今月の主題

潰瘍性大腸炎—その診療上の諸問題

著者: 松永藤雄

ページ範囲:P.347 - P.351

 潰瘍性大腸炎の厳格な診断基準は,未だ確定していない。一部には大腸の慢性炎症性患疾をすべてこれに含めてしまう傾向もあるが,潰瘍性大腸炎は大腸の慢性炎症そのものではなく,その終着駅状態というべぎであろう。治療の面でも内科的治療の限界,手術適応決定とその方法,手術規模の決定など,問題は多い。

慢性気管支炎—その今日的な考え方

著者: 三上理一郎

ページ範囲:P.352 - P.357

 慢性気管支炎の疾病概念の形成は今日最も重要な問題の一つである。最近英国における研究がわが国に導入され,議論百出の観があるが,ここでは細気管支炎の認識,大気汚染とともに喫煙・慢性上気道炎など原因の探究,気管支造影検査の重要性,冷気吸入現象の認識などを強調したい。

<話合い>慢性気管支炎—その考え方をめぐつて

著者: 砂原茂一 ,   藤田真之助 ,   三上理一郎

ページ範囲:P.358 - P.365

慢性気管支炎をもう一度見なおしてみよう
 藤田〔司会)きようは三上さんの慢性気管支炎の新しい概念という論文を参考にしながら慢性気管支炎の概念というようなことについて話合いをしようと思います。
 慢性気管支炎は欧米ことにイギリスでは昔から死亡率が高いとか,その他いろんな点で議論されていた疾患ですけれども,日本ではなにか簡単な疾患として片づけられていたきらいがありました。ところがなかなかそうじやなくて予後の点からみても非常にめんどうな病気であるというようなことがわかつてきたこと,それから大気汚染とか喫煙なども,肺ガンと同じように,慢性気管支炎にも関連があるというようなことで最近問題にされてきたんだろうと思うんです。そういうようなことで欧米に引つぱられて,慢性気管支炎をもう一度見直したらという気運が出てきたんじやないかと思われます。それでまず最初に,慢性気管支炎の概念あるいは定義について,もちろん欧米でも日本でもまだはつきりしたところが出ていないわけなんですが。

診断のポイント

肝疾患と血清反応

著者: 山本一郎

ページ範囲:P.367 - P.369

 肝疾患の疑いある患者に対しては,つぎのように血清反応を行なう。

小児発疹症

著者: 中沢進

ページ範囲:P.370 - P.371

最近の小児発疹症の変貌
 小児の発疹症は実に多いものであるが,最近遭遇する病型にはかなりの変貌がみられる関係上,成書に記載されている知識からでは診断もたびたび困難になつてくることも少なくない。この原因となる2,3の因子として次のようなものが考えられる。

椎骨・脳底動脈系の循環障害

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.372 - P.374

はじめに
 脳血管性障害は臨床家にとつてなじみ深い疾患であるが,障害の部位を適確に診断することはなかなか困難な場合もある。
 内頸動脈流域ことに内包傷害を主としたものは,もつとも多く,診断に迷うことも少ない。

治療のポイント

最近のサルファ剤

著者: 清水喜八郎

ページ範囲:P.375 - P.377

威力を回復して来たサルファ剤
 DomagkによるProntosilの発見に出発したサルファ剤も,抗生物質の輝かしい発達により,だんだんと影がうすれてきたが,持続性サルファ剤の出現により,再認識され,やや威力を回復してきた。
 持続性サルファ剤の出現は,投与間隔の延長,投与量の減少がみられ,事実その投与量で,臨床的にも効果のあることが知られている。したがつて従来のサルファ剤のごとく,大量投与はおこなわれず,種々な副作用は軽減された。しかし従来のサルファ剤に比して,持続性サルファ剤の抗菌スペクトル,試験管内抗菌力は飛躍的な差はないと考えられている。

気管支喘息の肺機能訓練療法

著者: 桂忍

ページ範囲:P.378 - P.379

治癒しがたい気管支喘息患者に
 気管支喘息患者の中には種々の治療によつても治癒しないものがある。このような患者に対しては肺機能訓練療法Lung Physical Therapyが残されている。本法の狙いとするところは喘息の発作を制御あるいは克服するように,そして誤つた不規則な呼吸から正しい呼吸に戻るように介助することである。
 気管支喘息発作時の呼吸状態は喘鳴を伴う呼吸困難でこれは気管支輪状筋の痙攣,気管内分泌物の増加,気管支粘膜の浮腫腫脹に原因する。その結果は肺気腫様変化を起こし,発作の反覆により可逆性であつたものが不可逆性器質的変化となる。また横隔膜は下方に圧迫され,横隔膜運動は極度に低下する。胸廓は樽状に変形し胸式呼吸も制限される。一方患者は不安と恐怖のために精神的に緊張し,同時に全身の筋肉も緊張する。その結果呼吸はさらに浅く小さくなつて呼吸困難の程度が倍加される。

急性腎炎と社会復帰

著者: 木下康民

ページ範囲:P.380 - P.382

はじめに
 「急性腎炎と社会復帰」という題目に奇異の感をいだく人があるとすれば,急性腎炎は治療しやすい疾患であるという考えが根底にあるからではなかろうか。急性腎炎は四季を通じて相当多数見られる疾患である。しかも浮腫,蛋白尿,血圧亢進の3主徴を示す場合はかならずしも多くないばかりか,これらの症状は大多数の患者で比較的短期間に消失してしまう。この臨床症状ないし所見の消失をもつて本症が治癒しやすい疾患として長期の観察がなおざりにされ,厳重な医師の監督から離れ,短期間の治療,休養をもつて社会復帰が行なわれているとしたら,はなはだ寒心すべきことである。
 現在の腎炎の予後に関する見解として「急性腎炎は徹底的に治療しなければ将来,慢性化の可能性が大きい」ということを知るならば,「急性腎炎と社会復帰」という言葉の重要性と妥当性を十分理解しうるはずである。

緊張性頭痛

著者: 木村政資

ページ範囲:P.383 - P.384

はじめに
 緊張性頭痛という言葉は,臨床的には一般に心理的な不安緊張によつておこる頭痛と,頸部や頭部の骨格筋の緊張,攣縮によつておこる頭痛と,主として頭蓋血管の拡張,伸展によつておこる血管性頭痛とを意味して使われているようである。しかし,心理的緊張のみによる頭痛以外の筋性ないしは血管性頭痛の場合でも,骨格筋の緊張,攣縮や血管壁の機能性変化などは精神的因子の影響を受けやすいので,いずれにしても緊張性頭痛の発現機序における心理的因子の占める比重は相当に大きいものといわねばならない。もちろん心因によつてのみ緊張性頭痛が発現するというわけではなく,体質や性格的な問題など頭痛を引き起こしやすい素地の上で,心的因子が引ぎがねの役を果たして症状の発現をみるものと考えられる。しかし欧米では一般に,緊張性頭痛という言葉には心因的色彩が強く打ち出されており筋性頭痛はむしろ緊張性頭痛とは区別して考えられているようである。Friedmanの報告によると400例の緊張性頭痛の患者の全例で意識的にしろ無意識的にしろ発病と関連して心的葛藤が認められている。このほか,緊張性頭痛は他のタイプの頭痛に付加して現われることがある。たとえば偏頭痛や眼性あるいは耳性の頭痛がある場合二次的に頭部や頸部の筋の攣縮をおこし,筋性の緊張性頭痛が生じ症状を一層複雑化していることがある。

グラフ

潰瘍性大腸炎をいかに診断するか

著者: 松永藤雄

ページ範囲:P.335 - P.337

 この疾患の診断に病歴・臨床像・糞便検査成績などいずれも重要であるが,決め手はX線診断,内視鏡検査とくにSigmoidocamera像および生検による組織診断である.これらの諸診断法に習熟することはもとより望ましいが,少なくとも次に掲げる諸症例のように典型的な症例を見逃がすようなことがあってはならない。
 ここには本症の基本的病型である第1型,Pseudopolyposis型と第2型,Atrophic colitis型をあげ,またきわめてまれと思われたいわゆる右側大腸炎型,Right-sided colitis型の紹介におよぶ,そして内科治療により完全寛解の域に達した症例と,閉塞や穿孔に到達し,または第2型から電撃型の第1型に移行した症例などに言及する。

レノグラム

著者: 田中茂

ページ範囲:P.338 - P.339

 ラジオアイソトープレノグラム(Radioisotope renogram)とは放射性同位元素で標識した物質(通常131I標識ヒプラン)を静注し,腎からの排泄状況を体外から測定,記録したものである。これによつて左右腎の血流機能,尿管の通過障害の有無などが明らかとなり,とくに片腎性の腎疾患,あるいは尿管狭窄閉塞などの診断にその偉力を発揮する。

肺の空洞形成をもたらす非結核性疾患—肺アスペルギルス症

著者: 沢崎博次

ページ範囲:P.340 - P.342

 肺アスペルギルス症は日本では明治41年,緒方氏の剖検例の報告にはじまり,最近急に多くなつた。昭和38年の第16回日本医学会総会の折に曰本全国の集計を行なつたところ261例の多数が集まつた。外国に見られない数である。
 このなかでいちばん多いのは気管支肺型で152例あり(これはさらに菌球型61例,気管支肺型4例,肺型87例に細分される),その他には気管支型33例,胸膜型33例,播種型25例,肺外型13例,混合型5例となつている。

ファースト・エイド

気道異物

著者: 滝野賢一

ページ範囲:P.434 - P.435

 気道異物の救急処置として最もさし迫つた場面は異物誤嚥による窒息に対し,一刻を争つて緊急気管切開を行なわねばならない時である。ただちに患者を仰臥位とし,肩の下に枕を入れ,頭を強く後屈させ,前頸部を伸展させると,甲状軟骨はその正中に隆起し,これにつづく輪状軟骨,気管を明らかに触れることができる。患者の右側に位置し,左拇指と示指とを気管の両側に押し込むようにして気管上部を正中に固定し,第2気管軟骨辺りをねらつてメスを刺入し,気道を開放する。

凍傷

著者: 渡辺暉邦

ページ範囲:P.436 - P.437

 凍傷治療法の研究は火傷にくらべるときわめて少なく,治療方針について意見の一致をみない点が少なくない。凍傷にかかるのは,寒冷地,山岳などで不慮の事故により起こる場合が多く,都会の病院ではまれに高圧ガスによる工場災害として見られる程度である。ここでは長年の槍ケ岳山岳診療所と日本南極観測隊に参加して越冬した経験をもとに最近の文献を参照して凍傷救急処置の概要を述べてみよう。

器械の使い方

腎盂撮影法の最近の進歩

著者: 南武

ページ範囲:P.440 - P.443

はじめに
 腎盂撮影,とくに静脈性腎盂撮影(IVP)は尿路疾患の診断には不可欠である。最近は造影剤の改良や撮り方の進歩によつて利用面も一層ひろまつてきた。ここではそれらの点について,およびことに逆行性撮影にも匹敵する最近のHeetdarks法(1964)の経験などを紹介しよう。

正常値

血清アルカリホスファターゼ

著者: 北村元仕

ページ範囲:P.438 - P.439

正常範囲の混乱
 図1は,全国174カ所の綜合病院の検査伝票のなかから血清アルカリホスファターゼ(以下ALPと略記)の正常値をぬき出し,まとめたものである。これでみるとまず第一に,単位名不明のものが大半を占めている。単位により表示値は大巾に異なることが多いから,ここでは実際の検査データを相互に比較することが無意味である。第二に,同じBodansky単位,あるいはKing-Armstrong単位と明記されていても,記載の正常値は必ずしも一致していない。例をとれば,単にALP4.0単位というとき,これを上昇と判定するもの8,上限16,ほぼ中央11,下限8,そして低値となすものが3病院である。もしまた,4.0"Bodansky"単位と明記した場合でも2カ所は上昇値となし,他の2カ所は低値ないし下限と判定するであろう。
 正常値はいうまでもなく検査データに臨床的意味を求めるときの尺度である。ものの長短は,ものさしによらずともおおよその見当はつく。しかし精密な作業になればそれだけ精巧なものさしが必要になるのと同様に,科学的な診療にはどうしても正確な正常範囲が欲しい。図1の正常範囲は,わが国の代表的な病院で現実に使われているものさしなのである。正常値は合理的な診療の基礎であるから,これはわが国医療の一つの混乱ということになるだろう。

メディチーナジャーナル 消化器

早期胃がん

著者: 武田誠夫

ページ範囲:P.452 - P.452

 最近いろいろの抗がん剤があいついで発表され,かなりの効果を期待できるものもあるが,胃がんの療法の第一は早期診断,早期切除以外にないのが現状である。
 胃がんの診断率はレ線,胃液,検便などの検査に加うるに内視鏡的検査,細胞診,生検などを綜合的に駆使することにより,しだいに上昇しつつある。

内分泌

甲状腺機能亢進症の原因—臨床例を中心とした議論

著者: 入江実

ページ範囲:P.453 - P.453

 甲状腺機能亢進症の原因に関して従来種々の説があるが,その中でもつとも魅力的なものは,下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン(Thyroid Stimulating Hormone,TSH)が増加して甲状腺が刺激されそのために甲状腺ホルモンの合成,分泌が増加するという考えであつた。またTSH粗液には眼球突出を起こさせる物質(ExophthalmosProducing Substance,EPS)が存在するということで眼球突出もTSHの分泌増加によつて説明できるのではなはだ好都合であつた。ところが血中のTSHを測定してみると甲状腺機能亢進症で増加しているという事実は少しもみつからなかつた。むしろその副産物としてニュージーランドのAdams,Purves次いでアメリカでMcKenzieは動物でTSH測定を行なつた際,甲状腺機能亢進症の血中には普通のTSHと似ているが,もつと長い作用をもつ物質のあることを発見した。すなわちあらかじめ動物にI131を投与して甲状腺ホルモンをラベルしておいて被検物を注射し,動物血中に出てくるI131をカウントすると,通常のTSHは初期にI131放出が増加するのに甲状腺機能亢進症患者血清を注射した場合には,その増加がずつとあとになつて起こるということであつた。

簡易臨床検査のやり方と評価

簡易血糖測定法—小児科領域における

著者: 茂手木皓喜

ページ範囲:P.332 - P.332

 血糖の測定には0.1ml位の量でできるHagedorn法,Somogyi法,酵素法,Aminobiphenyl法,O. Toluidine法などがあるが,いずれも除蛋白操作のあることや,光電比色計を要することなどで簡易とはいえない。また0.02ml位の超微量でできる方法もいくつか紹介されているが,実地の臨床家が手軽に行なうというわけにゆかない。全血で除蛋白せずに,しかも比色計なと用いないで測定できれば理想的である。ここに紹介するDextrostixはほぼ目的にかなうように見受けられる。

ノモグラム

尿の比重,屈折率換算ノモグラム

著者: 阿部裕

ページ範囲:P.325 - P.325

 一滴の尿を日立蛋白計のプリズム面にとり,血清蛋白濃度測定と全く同じ要領で屈折率の目盛(g/dl)を読みとり,上のノモグラムを使用して,これに対応する比重に換算する。たとえば日立蛋白計の読みが3.5g/dlの場合,求める尿の比重は大体1.030である。

臨床検査の盲点

比重と屈折率—腎濃縮力の表現

著者: 阿部裕

ページ範囲:P.433 - P.433

 腎の濃縮力の表現手段として尿比重が従来採用されているが,これは比重計を尿に浮かすことによつて,手軽に測定できるからに他ならない。われわれが本当に,知りたいのは腎の濃縮力であるから,尿中の溶質が一体どのくらい濃縮されて尿中に排泄されているかを調べる適当な方法がほしいわけである。比重もこれに近い。しかし一概に溶質といつても尿素,NaCl,クレアチニンなど多くのものが含まれており,それぞれ1分子当りの重量が異なるから混合液ではモル溶度必ずしも比重に比例しない点が比重法の欠点である。
 さらによく考えてみると濃縮度は必ずしもモル濃度に反映されない。というのはNaC1のような解離するものでは1分子で2倍の滲透圧を示すからである。この点から考えると屈折率はかえつて比重より優れているともいえる。しかしこれも粒子数に比例はするが,粒子の性質と全く無関係ではないからやはり混合液の濃縮度の絶対的尺度とはなり難い。

保険問答

結核の治療指針

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.457 - P.459

質問 内科的虚脱療法は保険診療としてどのように扱われるか。
答え かつて肺結核の内科的療法の主役とみられた人工気胸術などの虚脱療法は,胸腔内液貯留,膿胸,肺機能低下などの不利をきたす場合の少なくないことと化学療法の効果がそれを凌駕したことによつて,ほとんど行なわれないようになつたが,化学療法によつても消失しない空洞が本法によつて消失する場合があり,いまだ全面的には,捨てがたい治療法として応用されることがあります。

統計

わが国の良性新生物患者

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.366 - P.366

 良性新生物患者については,あまり統計的検討がなされておりませんが,昭和37年の 「患者調査」を資料として,これの現況について調べてみました。
 昭和37年7月18日(水)に,全国の病院・診療所で受療した良性新生物患者数は,約11,200人と推計され,これは全受療患者の0.2%にあたります。ちなみに悪性新生物受療患者数は30,500人と推計され,全受療患者の0.6%にあたっております。

症例

末梢神経麻痺(上肢)—尺骨神経麻痺の症例

著者: 蓮江光男

ページ範囲:P.425 - P.427

末梢神経麻痺は内科疾患と誤られやすいが正しい治療が遅れると重症麻痺へと進行する

選択的腎動脈撮影—2.腎腫瘍

著者: 田坂晧 ,   竹中栄一 ,   山内尚聰 ,   北川龍一

ページ範囲:P.428 - P.431

 腎腫瘍の診断には腎盂撮影による腎杯および腎盂の変形を判断することが重要であることはいうまでもない。腎杯に変化をおよぼさないような小さい悪性腫瘍の存在や変形があつてもそれが悪性腫瘍によるのか嚢腫であるのかの鑑別に動脈撮影が決定的根拠をあたえることが認められている。
 腎の悪性腫瘍は原則としてきわめて血管が豊富で,動脈撮影で豊富な血管がみとめられ,動脈分枝は不整で,蛇行をし,走行や内径が不規則に変わり,多数の分枝をつくり吻合をして動静脈瘻を形成する。このような病的血管は腫瘍全体にみられることも,またごく一部にだけみられることもある。腫瘍の中心部が壊死におちいり血管がなくなり,周辺部だけに病的血管があるときに定型的な"pooling"とか"laking"といわれる像を示す(1)。このような病的血管は動脈相からネフログラム相にかけて認められるが,わずかな病的血管しか示さない例があるので選択的造影で連続撮影をすることが必要となる。

他科との話合い

放射線治療をめぐつて

著者: 山下久雄 ,   本間日臣 ,   倉光一郎

ページ範囲:P.385 - P.391

 手術不能のがん患者といえども,すっかりあきらめてしまわないで,最上の方法をえらぶために,もつと,放射線治療を考えていいのではないだろうか。

基礎医学

免疫の機序—エールリッヒからバーネットまで

著者: 鈴木秀郎

ページ範囲:P.448 - P.451

 免疫現象に血中抗体の存在が具体的事実として明らかにされたのは最近のことである。免疫現象にはこの血中抗体を介して行なわれるものと,感作されたリンパ系細胞を介して行なわれるものとがあるが,リンパ系細胞を介する反応についてはまだ不明の点が多いため,これらの理論も血中抗体の産生を中心として行なわれてきた。

えつらん室

基礎と臨床のかけ橋をめざす—国行昌頼著『臨床に必要な血液型の知識』

著者: 上野正吉

ページ範囲:P.447 - P.447

 著者信州大学医学部講師国行昌頼君は数多い古畑門下逸材中の逸材で,しかも永年民間のブラッドバンク技師として毎日血液の顔をみて暮してきた篤学の士である。氏はまた弁論の雄であり,説くところまことに理路整然常に人を傾聴せしめることは定評のあるところである。本書を通読して受けた第1印象はまたこれに通じ,複雑難解な血液型の知識をよくこれだけ整理し,人に近づきやすいものにしたものと感心させられた。

私の意見

病院病理医から

著者: 中川定明

ページ範囲:P.393 - P.393

 近年,病理組織検査への関心が急に高まつてきたのは,医療水準の向上を端的に物語るものと受取つてよいだろう。数字をあげて示そう。東二・内海部長の調査によると1959年度に国立病院60施設のうち,年間組織検査数500件をこえるもの15,1,000件以上は7に過ぎなかつたのに,5年後の昨年は500件以上23,1,000件以上13となつた。米国では病院の最低基準が1,000件とされているが,日本でこの基準にかなう病院は,300床以上の病院264のうち,今や32%に達したという。

If…

「生命の畏敬」の精神に徹したい—90歳の誕生日を迎えたDr.Albert Schweitzerに聞く

著者: 高橋功

ページ範囲:P.394 - P.395

南亜ガボンのランバレネにあつて今なお診療活動を続けているDr.AlbertSchweitzerは,本年1月14日,90歳の誕生日を迎えました。その記念に生誕地カイゼルスブルグとランバレネが姉妹都市となり,そのほか祝賀会などの記念行事が盛大に行なわれたということです。当時存命だったChurchil前英相をはじめ各国の知名人から,百数十通の祝電が寄せられたということです。今月号の「lf…」の欄はDr.A.Schweitzerのもとにある唯一の日本人高橋功博士に依頼してインタヴィウをしていただきました。(長谷川 泉)

解説

医療費緊急是正をめぐつて

著者: 水野肇

ページ範囲:P.396 - P.397

 「南ヴェトナムと医療費」というコトバがある。どちらも新聞紙面を連日のごとくにぎわしながら,サッパリよくわからないというわけだ。南ヴェトナムの方はともかくとして日本の医療費問題は,どうもよくわからない。とにかく早わかりしないのである。問題点がどこにあるのか。問題の本質はなにか。こういつたものを,もめつづけている医療費問題から考えてみたい。

海外だより

BULL-PEN—Tulane大学の臨床講義に思う

著者: 高階経和

ページ範囲:P.398 - P.399

BULL-PENの由来
 まず読者の方がたには,BULL-PENという言葉がどうして「臨床講義」という意味になるのか,その由来をお話しなければならないと存じます。私が1958年から1962年まで留学をしておりましたルイヂアナ州のニュー・オルリンズ市にあるTulane大学医学部の内科と外科の教室では,毎週3年生,4年生の学生およびインターン,レジデントを対象にして,1回ないし2回の綜合臨床講義が行なわれておりました。内科の主任教授は,私の恩師であり世界的に有名な心臓病医であるProf. G. E. Burchであり,外科の主任教授は,やはり心臓外科でも有名なProf. O. Creechでした。先日,テレビなどでチンパンジーの腎臓の人間への移植術に成功した大学といえば,ご承知の方がたも多いことと存じますが,この大学のユニークな学生講義の方法の一つとして取り上げられたのが,この2人の先生がたご自身による直接の教授臨床講義であるわけです。もちろん,世界中どこの大学でも主任の教授による臨床講義はめずらしいものではありません。

文献

アンフォテリシンB—特にその毒性について

著者: 外島英彦

ページ範囲:P.400 - P.401

 1957年全身性真菌症の治療薬として登場したアンフォテリシンB(以下「アB」と略す)は,blastomycosis,histoplasmosis,cryptococcosis,coccidioidomycosis,aspergillosis,sporotrichosis,candidiasisに有効で,特にそれまで100%の致死率であつたクリプトコッカス髄膜炎では,この薬の使用によつて,15%まで死亡率を下げるという劇的効果を示した。しかし,その強い毒性が臨床上重大な問題となつている。以下,若干の薬理学的事項および副作用に関する報告を紹介する。
 抗真菌抗生物質「アB」は放線菌類の一種であるstreptomyces nodosusによつて産生される抗生物質である。放線菌類は400種以上にのぼる抗生物質を産生し,その阻害作用を示す対象は,原虫類,藻類,腫瘍細胞,真菌,スピロヘータ,細菌,リケッチア,PPLOなどの広範囲に及んでいる。このうち抗真菌作用を有するものの多くは-C=C-の構造を有することが知られており,このことからpolyene antibioticsと呼ばれている。

ニュース

中期経済計画と医療保障

著者:

ページ範囲:P.405 - P.405

 総理の諮問機関である経済審議会(会長石川一郎氏)は,昨年来,昭和39年度から43年度までの5ヵ年間の中期経済計画を決め,佐藤首相に答申したが,この計画の医療保障制度に関する考えかたは,つぎのとおりである。
 医療保険一わが国の医療保険については,すでに国民皆保険体制が確立されたが,被用者保険と国民健康保険との間に,給付の面でかなりの格差がある。両者とも実施については,現行給付率5割を,計画期間中に7割の線まで引き上げることを目標としているが,今後医療保険を全体として均衡するかたちで発展させていくためには,制度間のプール制による財政調整を進める必要がある。また,5人未満の事業所の従業員が医療,年金,失業など被用者保険に加入していない事態を早急に解決することも大きな問題である。さらに医療制度,医療費の合理的分配および医療要員の養成確保は本格的な検討を迫られている問題である。

インターン問題の動き

著者:

ページ範囲:P.460 - P.460

 最近数年間,関係方面から多くの批判が投げかけられていたインターン制度の問題は,昨年10月,厚生省の「医師実地修練および医学教育等検討打合会」(座長熊谷洋東大教授)が,意見書をまとめて神田厚相に提出するにおよび,新たな局面をむかえるにいたつた。
 この打合会は,厚生省が,昨年1月の医師試験審議会の「インターン制度につき,その存否をも課題としつつ,医学教育,医療制度を含めて,根本的に検討する協議体制を早急に発足させるべきである」という要望にもとづいて,文部省と協議した結果,医師試験審議会の委員と医学視学委員の代表者をメムバーとして設置したもので,昨年3月から,全国大学医学部長会議,全国大学病院長会議の代表からも意見を聴取するなど,5回にわたつて慎重な審議をつづけ,意見をまとめた。この意見書の骨子は,(1)現行インターン制度は廃止する,(2)大学卒業後直ちに国家試験をおこない,医師免許を与える,(3)開業するには,一年間指定病院で研修する,というものである。神田厚相は,この意見にもとづき,昭和41年度からの実施を目標に,医師法改正案を通常国会に提出する意向であるが,全国大学医学部長会議(議長松林久吉慶大教授や全日本医学生連合(委員長斎藤芳雄氏,46大学,1万8千人参加)が,インターン制度の完全廃止を主張しているので,今後さらに紛糾するのではないかと思われる。

新産都市と厚生行政

著者:

ページ範囲:P.461 - P.461

 「新産業都市建設促進法」が,昭和37年5月に制定されてから,38年7月に,新産業都市として指定される区域が内定されるまで,し烈な陳情がおこなわれたことは周知の通りであるが,昨年4月,内定されていた13地区の正式な指定と建設基本方針の指示がようやくおこなわれ,関係道府県は,建設基本計画の本格的な作成に着手した。
 新産業都市は,その指定にいたるまでの関係各方面の異常な関心がしめしているように,戦後のわが国の地域開発の歴史のなかでも画期的な事業であるといわれているが,新産業都市建設事業の目的とするところは,高度経済成長によつて問題化した既成大都市,既成工業地帯の過密の弊害除去と地域格差の是正にあるとされている。
 従来,京浜、阪神,北九州,中京などの既成大工業地帯では,密集の利益をもとめて企業が集中してきたが,東京,大阪のような過大都市になると,むしろ密集の弊害が強く現われてきた。しかし,これらの都市の再開発は,きわめて困難であり,また,巨費を要するので,容易に打開できず,公害などのために生産能率が低下する危険が生じている。

海外事情

ヨーロッパ諸国のリハビリテーションサービスを見て・2

著者: 山本二郎

ページ範囲:P.402 - P.404

医学的・職能的評価センター
 すでに前回の医療機関の項で説明したように,医学的リハビリテーションの目的は,疾病の後遺症や外傷後の障害を完全に除去し,元通りに回復させること,また障害の程度や状況から,これが困難な場合においても,医療機関で最大限度の医学的リハビリテーションを行なつて,この残存している障害の程度を最小限度にすることにある。このようにして,最大限度の医学的リハビリテーションを行なつた後において,なお障害が残つている場合には,その残存している障害の程度や状況について,その機能を医学的な見地から評価し,また職能的な見地から作業能力をあらゆる角度から評価して,障害者の適正職能の判定を行なうのが,この医学的・職能的評価センターであつて,現在このセンターは,リハビリテーションの体系上欠くことのできない重要なものである。
 評価の実施の方法は,専門の医師,P. T,O. T,産業心理学および生理学の専門家,ケース・ワーカー,workshop engineer,就業のあつせんに当るD. R. O. などが,それぞれの立場から評価を行ない,合同会議を開いて結論を導き出してゆく方法である。評価の期間は大体1週間位で,専門の医師も各科の専門医師からなり,medical advisory committeeを設置している所もある。

診断問答

心窩部の疼痛を主訴とする患者の診断

著者: 高階経和

ページ範囲:P.454 - P.456

第1部
 医師A—やあ,B先生,先日は,久し振りに「蛔虫症」とやらで一本やられましたね—。
 医師B—どうも失礼しました。

医学英語論文の書きかた13

惡い表現,くどい表現,およびSpelling

著者: 紺野邦夫

ページ範囲:P.392 - P.392

 前号につづいて悪い表現,くどい表現をあげてみます。
 SpellingとCommon Wordsについて
 次にあげるものは特に注意して正しく書くように。(spellingおよびhyphenのあるなしなど)

薬のページ

INDOMETHAClN

著者: 佐久間昭

ページ範囲:P.432 - P.432

 Indomethacinは,いわゆるaspirin様作用をもつた非steroid性の抗炎症剤であるが,従来の化合物に比べて強力である。その作用は質的にはaspirin(acetylsalicylic acid)に類似しており,抗炎症,解熱,鎮痛作用を示す。副作用に関して難点があるが,いわゆるリウマチ性疾患の対症療法に試みる価値があろう。
 痛風患者においてindomethacinの効果がとくに明らかであり,きわめて速効性であるといわれる。強直性脊椎関節炎,骨関節炎,炎症性腫張を伴つた活動性のリウマチ性関節炎などにも効果があると報告されている。

話題

日本消化器病学会第6回秋季大会から

著者: 田中弘道

ページ範囲:P.406 - P.407

 昨年10月31日,11月1日と第6回秋季大会が行なわれた。

第34回日本循環器学会関東甲信越北陸地方会から

著者: 細野清士

ページ範囲:P.408 - P.408

 第34回例会は慶大笹本浩教授が世話人となり,9月5日砂防会館ホール(東京)において行なわれた。演題数が68題という多数に達したため,午前10時から開始され,昼食時間,休憩時間なしで進められた。演題は外科,心脈管異常,心,心電図,心音図その他,高血圧,動脈硬化,肺,薬剤,その他に大別され,その順に行なわれた。興味ある演題が多数にあつたが,とうてい全部を紹介できないので,著者の印象に残つたものだけに簡単に触れる。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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