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治療のポイント
最近のサルファ剤
著者: 清水喜八郎1
所属機関: 1東大内科・中央検査部
ページ範囲:P.375 - P.377
文献購入ページに移動DomagkによるProntosilの発見に出発したサルファ剤も,抗生物質の輝かしい発達により,だんだんと影がうすれてきたが,持続性サルファ剤の出現により,再認識され,やや威力を回復してきた。
持続性サルファ剤の出現は,投与間隔の延長,投与量の減少がみられ,事実その投与量で,臨床的にも効果のあることが知られている。したがつて従来のサルファ剤のごとく,大量投与はおこなわれず,種々な副作用は軽減された。しかし従来のサルファ剤に比して,持続性サルファ剤の抗菌スペクトル,試験管内抗菌力は飛躍的な差はないと考えられている。
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