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海外だより
BULL-PEN—Tulane大学の臨床講義に思う
著者: 高階経和1
所属機関: 1淀川キリスト教病院・循環器科
ページ範囲:P.398 - P.399
文献購入ページに移動まず読者の方がたには,BULL-PENという言葉がどうして「臨床講義」という意味になるのか,その由来をお話しなければならないと存じます。私が1958年から1962年まで留学をしておりましたルイヂアナ州のニュー・オルリンズ市にあるTulane大学医学部の内科と外科の教室では,毎週3年生,4年生の学生およびインターン,レジデントを対象にして,1回ないし2回の綜合臨床講義が行なわれておりました。内科の主任教授は,私の恩師であり世界的に有名な心臓病医であるProf. G. E. Burchであり,外科の主任教授は,やはり心臓外科でも有名なProf. O. Creechでした。先日,テレビなどでチンパンジーの腎臓の人間への移植術に成功した大学といえば,ご承知の方がたも多いことと存じますが,この大学のユニークな学生講義の方法の一つとして取り上げられたのが,この2人の先生がたご自身による直接の教授臨床講義であるわけです。もちろん,世界中どこの大学でも主任の教授による臨床講義はめずらしいものではありません。
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