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雑誌目次

雑誌文献

medicina2巻4号

1965年04月発行

雑誌目次

EDITORIAL

内科医のあり方—医学の社会化を目指せ

著者: 前川孫二郎

ページ範囲:P.505 - P.507

内科医の現状を憂える
 今日の内科医のあり方でもつとも重要な問題は,医学の社会化ということではなかろうか。現行の社会保険制度の矛盾は,いろいろの原因もあろうが,もつとも重大な原因は,従来の医者が医学の社会化ということにあまりにも無関心であり過ぎたためではなかろうか。もともと医学は善意の学問であり,医学それ自身はその当初から自分自身の社会化を考えている。それが今日の公衆衛生の発達であり,現今の文明社会はこの恩恵にもとづいて繁栄しているのである。その最たるものが急性伝染病に対する防疫であつて,これなくして現代の文明国の繁栄はまつたくあり得なかったのである。臨床医学も医学の一分野,というより古来から主役であり,善意の学問たるにちがいないのである。したがつて太古は宗教的色彩をさえおび,現在でもそれと手をつないでいる例はいくらもある。私の少年時代,医者は自ら国手をもつて任じ,国家もそれを認め,何の不安もなく人間の善意の上にあぐらをかいていたようにさえみえた。未だ多くの急性伝染病が民衆をおびやかし,医者の必要性が切実であつたからであろう。しかし防疫が完備し.ワクチンや抗生物質が発達した現在,ちようど「治にいて乱を忘れる」諺のように,民衆は次第に医者への切実な善意を忘れがちになる。そしてちようど防疫施設やワクチン注射のごとく,医者の役目を国家の制度と,化学工業による薬剤との効果に置き換えようとしている。

今月の主題

悪性高血圧の本態

著者: 武内重五郎

ページ範囲:P.508 - P.511

 高血圧症のうち,なぜ一部のものが悪用化するかということが問題である。現在血圧上昇による血管の負担増大(器械的影響)を重視する考え方が有力であるが.これですべてを説明しうるか否かについてはなお異論が多い……。

蛋白漏泄性胃腸症

著者: 西川光夫

ページ範囲:P.512 - P.515

 アイソトープを用いる検査法の導入により,従来原因不明とされていた低蛋白血症のなかに胃腸への喪失に基因するものがあることが判明しつつある。いわゆる蛋白漏泄性胃腸症は,いかなる機序で蛋白が漏れるのであろうか……。

<話合い>蛋白漏泄性胃腸症—その発生機序と診断のすすめ方

著者: 西川光夫 ,   築山義雄 ,   宇佐美正暢

ページ範囲:P.516 - P.521

耳新しい病気
 司会(宇佐美) 本日は,蛋白漏泄性胃腸症についてお話を願うわけでありますが,この病気は,私をも含めて一般の先生方には,耳新しいものでありまして,初めてお聞きになつた方も多いのじやないかと思います。それでまず本疾患の概念と,その歴史的展望について,西川先生から,簡単にお話し願いたいと思います。
 西川 ネフローゼは昔から知られていて,尿の中に蛋白が漏れ,血清の蛋白が減つて,低蛋白血症をきたすのですが,そういう低蛋白血と体中に浮腫があつて尿に蛋白の出ていない例が,昔からある程度,気づかれていたようです。そういつた例は,尿蛋白のないネフローゼと言つたりして,原因不明のままに過ごしていたのだと思います。低蛋白血症が起こるには,食べる蛋白が少ない場合がまず考えられます。飢饉などで長い間蛋白質を食べないでおれば低蛋白血が来ます。また,せつかく蛋白質を食べても,消化,吸収が悪かつたり,または蛋白の合成の障害のために低蛋白血になります。その他,摂取も合成も正常で,外へ漏れてしまうために低蛋白が来ることがあります。漏れるものの中にはネフローゼのように有名なものもあるし,瘻孔から膿汁が絶えず出ているとか,あるいは肺から多量の喀痰が出て蛋白の減少をきたすこともある。ところが胃腸から便の中に蛋白が漏れるものがあることが最近わかつてきたわけです。

診断のポイント

構音障害

著者: 神山五郎

ページ範囲:P.523 - P.525

はじめに
 構音障害という術語はまぎらわしいものである。articulation disordersとも考えられるし,dysarthriaとも考えられる。医学方面ではdysarthriaのことを指す場合が多いようである。
 articulation disordersはdysarthriaを含む上位概念で,原因が何であろうとも,構音に誤りがあるすべての症状を指す。たとえば,地方で育つて方言を持つた人が東京に来れば,時にarticulation disordersといわれうる。これに反して,dysarthriaは構音器官といわれている口唇,舌,軟口蓋,咽頭,喉頭などの諸筋の障害,これらを支配する神経の障害,およびこれらの神経のさらに中枢部にある神経の障害によつて生ずる共同運動障害などに起因するarticulation disordersを指す。

便潜血反応

著者: 正宗研

ページ範囲:P.526 - P.527

 消化管疾患の症状のうち,消化管出血は最も重要なものの一つなので,吐血下血のごとき顕出血はむろんのこと,潜出血の場合にもこれを他覚的に証明するために,糞便潜血反応は重要な日常の検査手技の一つとして診断学上応用されている。

坐骨神経痛

著者: 西新助

ページ範囲:P.528 - P.530

安直になりがちな痛みの診断
 臨床上痛みに対処する場合には重要問題点が内蔵されているが,一般には,いわゆる神経痛ときめて安直な処理法に走りがちのようである。しかし,痛みを主訴とする者が外来患者の高い%を占めているからには,その痛みの種類を見分け,出来れば原因を正してみようとする意欲を,さらにはそれを実行に移す努力をといつたことが望まれるのは当然であるが,自覚的な痛みを他覚的にとらえることは必ずしも容易な業ではなく,また多くの患者を限られた時間内に診療せねばならない多忙な医家にとつて,それに費し得る時間には自から制約があろう。神経痛は医者では駄目だとして,いかがわしき施療に足を向かわしめる結果を招く原因は,あるいはそんなところにあろうかと思う。そんな意味から,はなはだ多く診断名として表われる坐骨神経痛を取上げてみた。

治療のポイント

ジギタリス使用の実際

著者: 細田瑳一

ページ範囲:P.531 - P.532

薬剤の種類と使用量
 強心配糖体ジギタリスは,少量に過ぎては効果がなく,大量に過ぎれば生命の危険をもたらすことは周知のとおりである。適応を慎重に決定し,使用に当つては,中毒の予防に絶えず注意することが重要である。
 古くから使われたジギタリス葉末も,最近の純度の高い製剤も作用機序は同じと考えられており,不純物の含有量,吸収排泄の効果速度などが,患者の固体差と共に作用の差を生ずる。また後に述べるいろいろの要素により使用量が左右される。

気管支喘息とアドレナリン,エフェドリンの使い方

著者: 光井庄太郎

ページ範囲:P.535 - P.537

対症薬として
 気管支喘息の治療は原因療法と対症療法とになる。対症療法の目的は発作を早急に,しかも完全に消失させることであるが,さらに発作を予防することもできれば,その価値はいちじるしく大きい。アドレナリンおよびエフェドリンは優秀なステロイド剤が使用されるこんにちにおいてもいぜんとして重要な気管支喘息の対症薬である。

肥満の生活指導

著者: 松木駿 ,   竹内由美子

ページ範囲:P.538 - P.539

肥満の害の認識
 肥満者が生命保険の統計上短命であること,糖尿病,高血圧,心臓病などにかかりやすく,またかかつた場合に肥満の問題を考慮しないと,治療がなかなかやつかいであることなど,最近は一般へのPRもきいて,これを知らない人はほとんどない。しかしこれがいざ自分のこととなると,自分だけはこの問題から除外されているように錯覚しており,認識不足をいなめない。
 それはなぜであるかと考えてみると,食欲のcontrolの難かしさ,肥満者自身が感じているsense of well-being(健康感と訳すのがよいと思うが,実はこの場合は誤まつた健康感である),かつぷくがよいとか,かんろくがあるという一種の肥満肯定の考えなどであろう。これに対し肥満抑制に強力に働らくのは美容上の要求である。女性の肥満が50歳未満に比較的少なく50歳を越えると急に増加する事実も美容上の抑制がとれることが大いに関係あろう。日本では男女を比べると肥満は明らかに男性に多いのに,私どもの肥満症外来を訪れる患者は大部分が若い女性である事実からも,美容上の要求がいかに強いかが判る。

慢性骨髄性白血病

著者: 木村禧代二

ページ範囲:P.540 - P.542

 慢性白血病中わが国において臨床的に取り扱われる症例の多くは慢性骨髄性白血病(CML)であり,慢性淋巴性白血病(CLL)を取り扱うことはきわめてまれである。われわれの経験においても百数十例の慢性白血病例中CLLはわずか6例にすぎない。したがつて以下CMLを中心に慢性白血病の治療を記述してみたい。

はしか

著者: 本間道

ページ範囲:P.543 - P.545

 はしかの各期における治療について述べる。対象は乳児期の後半から低学年の学童ということで話をすすめる。

グラフ

骨髄腫

著者: 長村重之

ページ範囲:P.495 - P.497

 骨髄腫患者の骨髄穿刺液中に多数認められる細胞はきわめて多彩であるが,共通に認められる細胞は形質細胞ないし,形質細胞様細胞であり,一般にこれを骨髄腫細胞という。骨髄腫には骨髄に結節を形成し,骨を破壊するossales Myelomと,骨髄全体にびまん性に発生するdifuses Myelomとがあるが,いずれも形質細胞の異常増殖が認められる。したがって形質細胞性骨髄腫という名称を提唱している人もいる。
 骨髄腫細胞の大きさは15〜20μで,境界の鮮明な円形ないし卵円形細胞で,一般に原形質の巾が広く好塩基性に濃染し,紫青色ないし青色を呈しており,正常の形質細胞より淡いことが多い。核は円形で通常1個であるが,分節しているもの,およびくびれを有するものもあり,多くは偏在している。核の輪廓は鮮明でクロマチン網工はきわめて繊細緻密であり.通常1個の比較的大きい核小体を有する。核小体は時に5μくらいに及ぶこともある。骨髄腫細胞の中には正常の形質細胞によく似て区別の困難なものもある。その他細網細胞および,類リンパ球に類似するものもある。したがって骨髄腫は細胞の形態学からは,1)成熟形質細胞が主体である場合一形質細胞腫,2)定型的な骨髄腫細胞が主体である場合一形質芽細胞腫 3)異型の強い形質細胞性細網細胞が主体である場合一形質細胞性細網症,4)類リンパ球が主体である場合一類リンパ球性細網細胞症に分けられる。

新しい甲状腺機能検査法—Triiodothyronine-131Iのresin sponge摂取率(Triosorb test)について

著者: 星子直躬

ページ範囲:P.498 - P.502

 Hamolskyらはin vitroの血液に131I標識triiodothyronine(T3-131I)を混じて放置しておくと,T3-131Iが血漿蛋白だけでなく赤血球にも結合摂取され,甲状腺機能亢進症患者の血液では赤血球に結合摂取されるT3-131Iの量が多く反対に甲状腺機能低下症患者の血液では赤血球に結合摂取されるT3-131Iの量が少ないことを報告し,T3-131I赤血球摂取率(EU)の測定が他の甲状腺機能検査法の成績に比べ信頼性が高く,患者に131Iを投与しないですみ,比較的簡便迅速にしかもin vitroで検査し得,かつ検査成績が甲状腺剤,甲状腺ホルモン,ヨード剤,ヨード含有食品の摂取による影響をうけない優れた検査法であることを報告した。(1,2)Mitchellらは赤血球の代用としてresin spongeを使用した。in vitroで,被検血清にT3-131Iを加えた混合血清中にresin spongeを投入する。resin spongeに結合摂取されるT3-131Iの量すなわちresin spongeuptake(RSU)は甲状腺機能亢進症患者では高く,甲状腺機能正常妊婦,甲状腺機能低下症患者では低く,その成績はEUよりも優れ,操作も簡易で短時間ですみ,血清の保存も可能というように現在ではきわめて優秀な方法であることを発表した(3)

ファースト・エイド

下血によるショック

著者: 安藤幸夫

ページ範囲:P.546 - P.549

 下血は吐血と同様に消化管からの出血によつて起こり,その原因となる疾患には表に示すようにいろいろある。下血には上部消化管の出血のように吐血を伴うようなものは診断は容易で,その対策もたてやすいが,下血だけの場合は,わが国のようにまだ水洗が不完全のところでは下血に気づかないでショック状態となり,来院,あるいは診察を求められる場合が多い。一般に下血でショックをきたすようなものは大部分が上部消化管からの出血であり,そのほとんどが循環血液量の減少に起因するものである。以下,下血によるショックの救急処置について述べる。

器械の使い方

顕微鏡の種類と利用法

著者: 高橋昭三

ページ範囲:P.550 - P.551

 顕微鏡は,金属用(反射型)と生物用(透過型)にわけられる。前者は,医学用としては皮膚表面の観察などに用いられるのみであり,対物レンズを通して,光を標本にあて,反射光を再び対物レンズを通して観察するものである。後者は,普通の生物用,実体,倒立型の3種にわけられる。倒立型は金属用に多い型式で,対物レンズが標本の下にある型式で,多用途大型の装置が多い。あるものは,接眼レンズで,小さいスクリーンに像を投影するようになつている。実体顕微鏡は,光学的に傾斜した2本の鏡筒よりなり,像は正立である点が特色で,倍率は150倍位までであり,解剖用,耳鼻科の手術用などに用いられる。しかし,医学の分野で最も多く用いられるのは,普通の生物用顕微鏡であるから,これを中心にして述べたい。
 顕微鏡を正確に使うことは,自動車の運転よりもむずかしい。自動車なら,運転がまずければ,自分にも他人にもすぐわかるが,顕微鏡では,最高の性能を発揮させているかどうかが,自分にはわからないからである。現在,顕微鏡の改良されて来た点は,顕微鏡のレンズの改良もあるが,どうしたら面倒な操作なしに最もよい鏡検の条件をいつもだせるか,という点に集中されているといつてよいだろう。これらの諸点をみながら,手許の顕微鏡の完全な使い方のポイントを考えたい。

正常値

血糖値について

著者: 永野允

ページ範囲:P.604 - P.605

臨床的に血糖という場合は……
 一般に血糖値とは血液中のブドウ糖の値を指しています。生体のなかにはブドウ糖以外にブドウ糖の代謝産物としての燐酸化された六炭糖,五炭糖を初め,数多くの糖が含まれていますし,血液中にもこれらの糖は認められています。血糖という表現(Blood sugar,Blutzucker)をしますと,これらの糖をすべて含んでもよいわけですが,臨床的に血糖という場合は血中ブドウ糖と考えるのが常識になつております。
 尿中蛋白質を以前はAlbuminuriaと表現しましたが,これはProteinuriaが正しいのと同じように血液ブドウ糖はBlood sugarという表現をやめてBlood glucoseというのが正しいわけです。

メディチーナジャーナル 循環器

Digitalisの予防的投与

著者: 小沢利男

ページ範囲:P.616 - P.616

 近年心臓などの大手術が盛んになるに伴つて,心疾患の手術に際しては,心不全の有無に関せず,術前にDigitalizationする傾向が多くなつたようである。Digitalisの適応はいうまでもなく,うつ血性心不全ならびに心房細動,心房性頻脈などの不整脈にあり,心不全のない限りDigitalisの使用は控えるべきであるというのが従来の一般的な考えであつた。これは主として正常心にDigitalisを投与した場合に心榑出量の減少が認められるという事実に基づくものであるが,この点からすれば術前のDigitalisの投与の可否も大いに論議のある所といわねばならぬ。しかしDigitalisの作用は,はたしてこのように健常心と不全心とで相反するものであろうか。最近心カテーテル法の長足の進歩とともに,心搏出量などの循環諸量がより正確に測定せらるるに及んでこの問題は再び各方面より検討されてきている。
 すなわち,最近の研究によればDigitalisを健常心に投与した場合,心搏出量は必ずしも減少ぜず,不変の場合もまた時には増加する場合もある。従来の心搏出量が減少したという報告は,Selzerによれば,その殆んどが検査方法もしくは検査結果の検討の不備に基づくものであり,心カテーテル法を駆使した最近の報告70例をまとめた結果では,健常心の心搏出量に及ばすDigitalisの作用は一定した傾向を示さないという。

健康管理

日本人労働者の血液生理値

著者: 山本武彦

ページ範囲:P.617 - P.617

 健康管理の基本的姿勢は,健康の側面からみることにある,ということについてはこの欄で述べた1)。健康管理活動の実際面において評価の基礎となるものの中で,血液諸像はとくに意義が大きいものの一つである。そのための顕著な業績の一つとして,"日本人労働者の血液生理値"2)の大成が挙げられる。さきに1962年(昭37)3月,"日本人の正常血液像"3)が小宮らの努力で脚光を浴びたが,ちようど同じ頃,企業の労働者の健康管理の分野で,とくに法の定める特殊業務に従事する人を対称とする健診法の中心である血液検査に,「ふるいわけ検査」が用いられた。その場合血液諸像の正常,異常域の限界を定めたいという強い要望があり,小宮らの大著の中でも,きわめて少ない工場労働者について,その実態を調査し実用に供し得るデーターを提供したいという学会の意向があつた。
 ここで正常値といわず,生理値(physical values)といつているのは,この委員会の人たちが生理値という方が,より生物学的意味合いが強いと考えたからであり,正常値といつてもかまわないというように汲みとれる。

簡易臨床検査のやり方と評価

小児科領域における血中尿素窒素の簡易定量法

著者: 茂手木皓喜

ページ範囲:P.492 - P.492

 尿素窒素の微量定量には,血清0.005〜0.01mlで行なうウンアーゼ法があり,正確性がみとめられているが,微量用の光電比色計が必要で,広く一般に簡易に行なうわけにゆかない。またごく簡易な方法としてXanthohydrolによる比濁法があるが除蛋白の必要があること,検体を大量に要することなどで,小児科むきではない。ここに紹介するユニグラフは,検体も微量ですみ,除蛋白の必要もなく,操作も至つて簡易であり,現在の簡易検査のうちでもつともすぐれたものと思われる。

ノモグラム

任意採尿のPSP排泄値より標準時間値を求めるノモグラム

著者: 阿部裕

ページ範囲:P.485 - P.485

 使用法:PSP排泄値がt分でE%のとき,15分排泄値を求めるには,まず上のN字型共線図表の両側の目盛上にt分とE%をとり,直線で結び,中央斜線との交点を求める。次にこの交点と15分とを結び,この延長と右側PSP排泄値目盛線との交点を求めれば,これが15分値である。tが30分以内のときは左上部のノモグラムを同じ要領で使用してもよい。図中破線はt=29分,E=50%より15分値30%を求める例である。

臨床検査の盲点

PSP経時排泄曲線の意義

著者: 阿部裕

ページ範囲:P.601 - P.601

 PSP排泄試験でえられた15,30,60,120分各排泄値が,日常臨床で全部活かして使われているだろうか。
 もちろん15分値が腎血流量の簡便な指標として欠くことのできないものであることは周知のことであろう。今腎血流量をRPF,PSPの腎除去率をE,PSPの体内分布容量をVとすれば,静注t分後のPSP排泄値S(%)は

保険問答

結核の治療指針

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.620 - P.623

質問 二次抗結核剤に対する耐性検査は社会保険として未だとりあげられないと聞いている。
 しかし39年8月に衛生検査指針のうち結核菌検査指針が改正され二次抗結核剤に対する検査もその方法が示されている点から,社会保険医療としても保留のままの状態とは考えられない。以上の点からどう考えられるか

統計

日本国民の体位

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.522 - P.522

 わが国民の体位については,栄養改善法に基づき毎年全国的な規模で行なわれている「国民栄養調査」により,その実態が明らかにされている。
 戦争によつていちじるしく低下した国民の体位も,食糧事情の好転と相まつて遂年向上し,昭和28年頃にはおおむね戦前の水準にまで回復し,その後も栄養摂取水準の上昇に伴つて順調に伸びつづけている。とくに成長期における青少年の体位向上はめざましいものがある。

話題

第6回日本精神身体医学会総会およびPSMの最近の動向

著者: 長谷川直義

ページ範囲:P.561 - P.561

 今年は第6回総会が東北大・九嶋勝司教授を会長として,きたる5月4日および5日の両日,仙台市において開催されることになつた。
 学会準備のつごう上,1月末日に抄録を締切つたにもかかわらず,申込みの一般演題は83題に達した。これらの演題の内容を検討してみると,わが国におけるPSM研究のあゆみと最近の動向がおのずと理解される。以下,思いつくままに記してみたい。

第35回日本内科学会信越地方会感想記

著者: 古田精市

ページ範囲:P.615 - P.615

 信州大学小田正幸教授主催のもとに11月15日に行なわれた本会は,前夜までの雨がすっかりあがり,晴天に恵まれた。初冬の肌寒い信州の気候にもかかわらず,早朝8時半よりすでに多数の会員が集まり,午後4時やや過ぎまで,41題の興味ある症例報告あるいは研究発表があり,なごやかな中にも活溌な討論が行なわれた。
 特別講演は千葉大学三輪内科の白壁彦夫講師による"胃X線診断に関する最近の諸問題"についてで,寸刻を惜しむごとくにエネルギッシュな講演が行なわれた。わが国においては日常の臨床上最も多いと言ってよい胃腸疾患の診断法についてはわれわれ会員としても切実な,それ故にまた興味ある問題であって,氏は胃集団検診などによって集められた多数の症例にもとづいて得意とする二重造影法,圧迫法を中心に,さらに充盈法の長所を入れて,細かな所見の意味づけについても長年の手術例との対比にもとづいて実に見事にわれわれ会員に示してくれた。まずX線上に現われる粘膜の太さについては,時に粘膜襞の頭と頭とが接触して,それによって作られた襞が一見胃粘膜襞としてX線上に現われることがある点に注意を与え,このような場合には圧迫によっておのおのの襞の中に十分バリウムをすり込むことが大切である。

第6回日本老年医学会総会から

著者: 村松文男

ページ範囲:P.534 - P.534

 第6回日本老年医学会総会は,昨年12月6,7の両日にわたり,初冬の東京サンケイ会館において,慶大内科,相沢豊三教授会長のもとに盛大に開催された。二日間三会場に分れ,一般演題183題,シンポジウム3題とともに,沖中東大名誉教授の特別講演,米国オークランド新陳代謝研究所所長Kinsell博士の招待講演,更に相沢教授の会長演説と,非常に多くの講演演題が取り上げられ,早朝よりおそくまで活発に討議された。
 一般演題の内容は,動脈硬化に関するもの39題,高血圧関係17題,脳卒中関係16題,心機能に関するもの13題,糖尿病関係9題ほか,呼吸器,消化器,代謝関係など数多くが基礎,臨床など多方面にわたり,時間の許す限りの発言,討論がおこなわれた。特別講演としては,冲中名誉教授は,「老年者と自律神経系」と題し,自律神経系の形態および機能と老化現象との関連について,多年にわたる研究の成果を述べられ,これらの関連性を追求する一方向を示唆された。Kinsell博士は脂質代謝を中心として,その基礎および臨床面につき講演したが,ともに本総会を意義深いものにした。

症例

薬剤注射による末梢神経麻痺

著者: 蓮江光男

ページ範囲:P.553 - P.555

症例 50歳男子
既往歴:特別のことなく

選択的腎動脈撮影—3.腎評の鑑別診断

著者: 田坂晧 ,   竹中栄一 ,   山内尚聰 ,   北川龍一

ページ範囲:P.556 - P.559

 前号では腎の悪性腫瘍および嚢腫について述べた。今回はこれ以外の腎疾患で腎が腫大したり腫瘤がある例で選択的腎動脈撮影からどのようなことが知りうるかを述べることにする。

他科との話合い

前立腺—肥大症とがんの診断

著者: 落合京一郎 ,   日野志郎

ページ範囲:P.595 - P.600

 前立腺の肥大症とがんは,2つの大きな男子の老人病であるといわれている。
 肥大症もさることながら,がんの早期発見のためにこそ,内科医はつとめて直腸内触診をやるべきであると,落合教授は強調されている。

基礎医学

MEDICAL ELECTRONICS

著者: 大島正光

ページ範囲:P.606 - P.609

 最近の急速な発達に伴い,Electronicsは医学の全額域に取り入れられるようになつてきた。すでに広く用いられている心電図や脳波から,病院管理の面まで,今やElectronicsなしには医学を語り得ない時代が到来しつつある。

If…

スポーツ,何一つできません—日本学士院会員東北大名誉教授 加藤豊治郎氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.562 - P.563

数・物が得意で工科志望
 長谷川 生存者叙勲で賜杯をお受けになりまして,おめでとう存じます。`
 先生は東大明治40年のご卒業でございますから,緒方知三郎,黒沢良臣,塩谷不二雄先生などとこ同期でいらつしやいますね。早速でございますが,もし先生が医師にならなかつたら,どんな人生コースを歩まれたとお思いになりますか。

ルポタージュ

関西医療界のユニークな存在—淀川キリスト教病院を訪ねて

著者: 張知夫

ページ範囲:P.566 - P.568

いい病院とは?
 いったい"いい病院"とはなんだろう? 医師を中心とする医療チームが優秀であることや,設備のいいことが,まず不可欠の要件としてあげられる。しかし,さらに一歩つつこんで,では優秀な医師とはなにか,と考えてみると,その定義はすこぶるアイマイなものであることに気がつく。学識,技術,判断力,人格,統率力,経営の才……どれに重点をおくかによって,さまざまの"優秀な医師"があり得る。設備にしてもおなじことだ。一流ホテルなみの病院や給食を"いい設備"というのか,それとも,そんなものはどうでもよくて,医療器機や手術室の完備をさしていうのか?
 定義のさだかでない要素をいくつかあつめて,それでもつて病院の優劣を判定しなければならないとすれば,これは元来ムリな注文なのかも知れない。そのうえ最近では,医療を行なう側と医療を受ける側とで,判断の基準が逆になることすらある。「キミのところはいいようだナ」とA院長がB院長にいうとき,それはB病院の経営がうまくいつているということだ。それは極端にいえば,B病院はガメツくやつてるということで,患者の立場からすればボラれているということになりかねない。

海外だより

アメリカの足

著者: 川合厚生

ページ範囲:P.564 - P.565

□自動車はぜいたく品というより必需品□
 アメリカにおける自動車(自家用車)のめざましい普及については,くる前から十分予備知識を仕込んであつたから,さほど驚くことはなかつたが,公共の交通機関のあまりの未発達なことには意外の感をもたざるをえなかつた。都市間の交通はさておいて,問題は市内交通である。私の住む人口5万のこの町には,数本のバス路線があることはあるが,網の目のように張られた日本の都市のそれと比較すれば,ほとんどなきに等しい。しかも,土地はむやみと広いから,その不便さは言語に絶する。だからこそ,自家用車がこんにちのようないちじるしい発達を遂げたのかもしれない。あるいは反対に,自家用車のために,公共の交通機関の発展がおさえられてきたのかもしれない。それはともかく,自動車はここではぜいたく品ではなく,必需品であるといわれるわけが,よくわかつたような気がした。この町の人たちも,各世帯に少なくとも1台は車をそなえている。夫婦仲よく1台ずつ持ち合わせている家もある。おもしろいのは,家々の構造があたかも自動車が大事な家族の一員であるかのように,車庫が家の一部として組み入れられ,しかも,それがたいていの場合,家の正面にでんと据えられていることだ。そのかげに本屋がドァをへだててつながつている。私はこれを見て,いつか北日本で見た馬小屋と母屋が木戸1枚を境につながつている農家の構えを連想したものだ。

海外の動き

中央検査室自動化最近の動き—アメリカ臨床病理学会総会見聞記

著者: 河合忠

ページ範囲:P.570 - P.571

 1964年10月17日から23日までアメリカ臨床病理学会(American Society of Clinical Pathologists)とアメリカ病理医協会(College of American Pathologists)の合同総会がフロリダ州パルハーバー市でおこなわれ,私も会員の1人として出席した。病理医から検査技術員の問題まで広範な討議があつたが,最も大きな話題はやはり中央検査室の自動化における最近の進歩であろう。わが国においても同様な動きが活溌にみられており,臨床医各位にとつても見逃すことのできない話題と思われるのでアメリカにおける現状を要約してみよう。

私の工夫

安い恒温槽の工夫

著者: 斉藤正行

ページ範囲:P.572 - P.573

 今日GOT,GPT,アルカリ性リン酸酵素活性測定データなしで肝機能いかんを云々することは冒険であるとされている。また,心血管疾患の管理に抗凝固薬の投与例が日に日にふえて来ると血液凝固能の測定はやらないわけにはいかないはずである。当然時代の要求に応じてこれらの測定用試薬キットが自由に入手できるようになつたが,いずれも恒温槽を必要とし,大病院以外ではなかなか買つてもらえない。実際,医療機械店に頼むと数万円で,正確な攪拌装置つきともなると10万円近いし,大型で狭い診療所の検査机にはのらない。ところがデパートの熱帯魚の売場で買い物をして見ると数万円に相当する攪拌装置つきの美しい小型の恒温槽が何と3,500円位でただちにでき上り,その精度も0.5℃以内で日常診療には勿論,研究上にも十分役立つ。利用をおすすめする。

診断問答

左上腹部疼痛と強度の進行性頭痛を主訴とする患者の診断

著者: 高階経和

ページ範囲:P.612 - P.614

第1部
 医師A—今朝は,病棟に特別変った症例もありませんが,実は,先生にお話ししようと思っていた厄介なケースがあつたんです。不幸なことに,昨夜その患者はなくなりましてね—。
医師B—病理解剖は,すみましたか?

薬のページ

TRASYLOL

著者: 佐久間昭

ページ範囲:P.560 - P.560

 Trasylolはウシの耳下腺やリンパ節から抽出,分離された塩基性polypeptideであり,分子量は11,000〜12,000,16種のamino酸,約100コから成るという。等電点はpH9〜10である。
 Trasylolはkallikreinの阻害剤として発展したものであるが,trypsin,plasrnin,chymotrypsinなどの蛋白分解酵素にも阻害作用を示す。したがつて,いわゆるplasma kinin類の生成阻害を示す。臨床的には急性の膵臓炎,とくに酵素活性の高い場合の治療に応用され,また,その予防にも利用される。その効果は,おそらく,kallikreinやtrypsinなどに対する阻害作用によるものと思われる。また,耳下腺炎にも応用される。

文献抄録

フィブリン溶解の治療への導入—Lancet, July '64より

著者: 外島英彦

ページ範囲:P.618 - P.619

 血管閉塞の原因は数多くあるというのは疑う余地のないことだが,この症患をめぐつて脂質や食事や人種による相違や抗凝固剤やコレステロールを低下させる物質等々が論議の対象にされる中にあつて,フィブリン溶解という問題は無視される場合が多い。現在では血中に能動的フィブリン溶解機構が存在するという十分な証拠があり,フィブリン塊が血管から除去されるのはその機構の働きによるとするものはもはや推測の段階を脱したといつてよいだろう。ただここで,血液凝固とフィブリン溶解との間の動的平衝すなわち,フィブリンが時あつて血管に沈着するに違いないのだが,閉塞が起こり得ない事情の下では除去される運命をたどるというNolfの考え方を承認する必要はない。フィブリン溶解システムは生体内変化のもろもろの過程に一役を演じているのであつて,従来より血管内機能に注意を向けるあまりその役割を狭く限定しすぎてきた嫌いがある,というのが現今の趨勢的見解である。
 それにしてもやはりフィブリン溶解は閉塞性血管病と重大な関連を有するものであり,治療に利用できる可能性のあることが明らかにされつつある。治療への導入には二つの方法があり,今酵素的方法,薬理的方法と称しておく。

ニュース

母子保健法制定の動き

著者:

ページ範囲:P.569 - P.569

 中央児童福祉審議会の母子保健対策部会(部会長,木下正一氏)は,さる4月,厚相から諮問のあつた「未婚者,新婚者をふくめた母子保健対策」について討議をかさねていたが,3月中に4つの専門部会での結論をまとめ,厚相に答申する模様である。
 母子保健対策部会での結論は,これまで保健所が中心になつて行なつていた母子保健行政を,キメ細かな行政にするため,市町村に移管すると同時に,現行の児童福祉法では,母性保健という面が欠けているので,未婚老,新婚者を含めた母と子の保健対策を一本化するため,「母子保健法」を新たに制定するという2点に重点がおかれている。

NEWS

家庭と医薬品,他

ページ範囲:P.576 - P.576

 厚生省が,昭和38年10月に実施した「保健衛生基礎調査」の結果によれば,家庭と医薬品の状況はっぎのとおりである。
 保健薬使用状況—保健薬を使つている者のいる世帯は,全体の36%で,事業経営世帯の47%,常用勤労者世帯の39%が多く,農業世帯は29%である。

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導尿のコツ

著者: 落合京一郎 ,   日野志郎

ページ範囲:P.521 - P.521

〈潤滑剤を十分に〉
 一私ども病院に勤務しているものは,たいてい,看護婦さんが導尿をするので,自分でなかなか手を出さない。ところが,開業していて,そういう患者さんが突然来られると,どうやつてよいかわからない。本でよんだ知識や,学生のとき習った知識なんかでやるんですが,どうもうまくはいらないことが多い。私,戦後しばらく開業をしておりました時の実感です。ある日,尿閉の患者が来まして,カテーテルを入れたんですが,どうしてもつかえてはいらない。しようがなくて近所の年とった開業の先生にお願いしてやっていただいたら,スポッとはいりましたね。いかにこちらの腕が悪いかを知つて恥をかきました。
 その時,その先生が教えてくれたのは,まわりに潤滑剤のつけ方が足りないんだろうということでした。それから私も考えて,流動パラフィンを使うことにしたのです。注射器に流動パラフィンを入れておいて,つかえましたら,カテーテルにつないで注入します。こうやりますと,うまくはいりますね。何か他に方法はありますか。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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