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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻4号

1965年04月発行

文献概要

グラフ

新しい甲状腺機能検査法—Triiodothyronine-131Iのresin sponge摂取率(Triosorb test)について

著者: 星子直躬1

所属機関: 1東京医歯大第二外科

ページ範囲:P.498 - P.502

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 Hamolskyらはin vitroの血液に131I標識triiodothyronine(T3-131I)を混じて放置しておくと,T3-131Iが血漿蛋白だけでなく赤血球にも結合摂取され,甲状腺機能亢進症患者の血液では赤血球に結合摂取されるT3-131Iの量が多く反対に甲状腺機能低下症患者の血液では赤血球に結合摂取されるT3-131Iの量が少ないことを報告し,T3-131I赤血球摂取率(EU)の測定が他の甲状腺機能検査法の成績に比べ信頼性が高く,患者に131Iを投与しないですみ,比較的簡便迅速にしかもin vitroで検査し得,かつ検査成績が甲状腺剤,甲状腺ホルモン,ヨード剤,ヨード含有食品の摂取による影響をうけない優れた検査法であることを報告した。(1,2)Mitchellらは赤血球の代用としてresin spongeを使用した。in vitroで,被検血清にT3-131Iを加えた混合血清中にresin spongeを投入する。resin spongeに結合摂取されるT3-131Iの量すなわちresin spongeuptake(RSU)は甲状腺機能亢進症患者では高く,甲状腺機能正常妊婦,甲状腺機能低下症患者では低く,その成績はEUよりも優れ,操作も簡易で短時間ですみ,血清の保存も可能というように現在ではきわめて優秀な方法であることを発表した(3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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