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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻4号

1965年04月発行

文献概要

薬のページ

TRASYLOL

著者: 佐久間昭1

所属機関: 1東京医歯大心研薬理

ページ範囲:P.560 - P.560

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 Trasylolはウシの耳下腺やリンパ節から抽出,分離された塩基性polypeptideであり,分子量は11,000〜12,000,16種のamino酸,約100コから成るという。等電点はpH9〜10である。
 Trasylolはkallikreinの阻害剤として発展したものであるが,trypsin,plasrnin,chymotrypsinなどの蛋白分解酵素にも阻害作用を示す。したがつて,いわゆるplasma kinin類の生成阻害を示す。臨床的には急性の膵臓炎,とくに酵素活性の高い場合の治療に応用され,また,その予防にも利用される。その効果は,おそらく,kallikreinやtrypsinなどに対する阻害作用によるものと思われる。また,耳下腺炎にも応用される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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