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座談会
臨床病理医とはなにか—アメリカで学んだこと—日本に帰つて思うこと
著者: 小酒井望1 米山達男2 河合忠3 竹田節4
所属機関: 1順大臨床病理 2放医研・病院部検査部 3順大臨床病理 4横浜大中検
ページ範囲:P.726 - P.731
文献購入ページに移動小酒井(司会)きようはアメリカで臨床病理の専門医と申しますか,Clinical Pathologistという専門医の試験に通られて,その資格をおもちになつた先生方3人にお集まりいただいて,アメリカの臨床病理専門医というものは,病理なり臨床医学なりの面でどんな役割をはたしているか。それに比べてわが日本の現状はどうか。将来こういつた臨床病理専門医というものが日本でも当然育てられていかなければならないと思うんですが,その臨床病理専門医が将来の日本の臨床医学のなかでどういつたふうに育つべきか。またどんな役割をはたすべきか,そういつた未来図といつたようなものも考えながら,3人の先生方の経験を通して日本の臨床医学あるいは現在の医療といつたものに対しての,忌憚のない批判をいただけるとおもしろいと思うんですが,いかがなものでしようか。
米山 私,日本では東京第一病院でインターンをしました。そのころから小酒井先生からいろいろ教えていただいたわけです。で,インターンを終りましてから,米軍の406部隊総合医学研究所の病理に行きまして,2年おりました。そこではだいたいcytologyとtissue pathologyそれから57年にノースキャロライナのデューク大学というところへ行つて病理解剖をもう1年やりました。
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