文献詳細
基礎医学
文献概要
臨床のお医者さんは,患者の症状の必要に応じて,あるいは患者に安心感を与えるという精神衛生上の観点から,いろいろのビタミン剤を投与する。そのときそこに含まれているビタミンの種類と量が,健康人の1日の所要量あるいは必要量に比べてどの程度のものであるか,ということを一応認識しておいたほうがよい。お医者さんご自身は,そういうビタミン剤は摂取していないことが多いだろうが,その場合,日常食においてはそれぞれのビタミンをどのくらいとつているか,ということぐらいは知つて,それと比較しながら,患者にビタミン剤を投与して,その効果を判定するという態度も必要であろう。
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