medicina2巻6号

1965年06月発行

治療のポイント

消化酵素剤の現況と使い分け

著者： 石川誠¹

所属機関： ¹東北大山形内科

ページ範囲：P.857 - P.860

文献概要

消化酵素剤の現況
　現今市販されている消化酵素剤は大別するとジアスターゼやパンクレアチンのように単味のものと（第1表），これらのうちの数種と胆汁末やいわゆる消泡剤Dimethylpolisiloxaneなどを合剤とした綜合消化酵素剤とがある（第2表）。
　しかしながら，一般に市販の酵素剤は単味のものでも純品はほとんどなく，いずれも多少のアミラーゼ，プロテアーゼ，リパーゼ作用があり，それぞれの程度がことなるにすぎない。