icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina2巻6号

1965年06月発行

文献概要

床臨検査の盲点

検査成績と有効数字

著者: 阿部裕1

所属機関: 1阪大中検

ページ範囲:P.934 - P.934

文献購入ページに移動
 測定には測定誤差がつきものであるが,臨床検査もその例外ではない。たとえば血清中のある物質を呈色反応によつて測定した場合,成績の精度には測定理論そのものの誤差,ピペット,ビューレット,比色計などの誤差,読みとりの誤差,その他偶然に起こつた過失誤差など多くの因子が関与している。さらにこの場合測定の基準となる標準液(または標準血清)の誤差も見逃すことはできない。
 要するに測定にはこのような種々の誤差がつきまとつているから,その成績を数値で表現する場合には,これらの誤差因子を総合,とくに相対誤差のもつとも大きいものに注意し,さらに誤差伝播の理論にもとづいて数値計算を行ない,成績の何桁までが信頼しうるか,すなわち有効数字は何桁であるか明らかにせねばならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら