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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻7号

1965年07月発行

文献概要

診断のポイント

胆石症

著者: 三輪清三1

所属機関: 1千葉大内科

ページ範囲:P.1011 - P.1013

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主要症候を把握しながら検査を
 胆石症は典型的な発作症状でもあれば診断は容易であるが,その症状が非定型的であつたり,あるいはまつたく無症状で経過するところのいわゆるSilent Stoneもあるので,その診断はなかなかむずかしいことがある。生前まつたく無症状で,病理解剖ではじめて結石が発見される場合もあるが,このような場合は臨床的には胆石症とよぶことは不適当であろう。また胆石症はその結石の存在部位によつても症状が異なることがあるので,胆石症の診断には結石の存在部位的診断も必要となってくる。胆石症の診断にあたつては,まずその主要症候たる,疼痛,発熱,黄疸などの症候をよく把握し,つづいて諸検査,すなわち十二指腸ゾンデ,X線検査,肝機能検査,腹腔鏡検査,アイソトープ利用による検査などによりその診断を確実にするようにつとめなくてはならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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