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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻7号

1965年07月発行

文献概要

臨床検査の盲点

体表面積補正

著者: 阿部裕1

所属機関: 1阪大内科

ページ範囲:P.1097 - P.1097

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 臨床検査の成績には血清中濃度のように,被検者の体格の大小とまつたく無関係のものもあるが基礎代謝,腎血漿流量のように体格の大小と密接に関連するものもある。この場合それぞれ体格に応じた正常範囲があるわけであるが,これをいちいち照合していてはきわめて繁雑なので成績を一定の体格の値に換算する方法がとられている。
 ここで,体格の基準として採用されるのが体表面積(body surface area)で,通常m2単位で表わされている。基礎代謝量が体表面積とよく比例することは昔よりよく知られているが,これは体を構成する各臓器,各組織の細胞数が体表面積とほぼ比例する事実にもとづいている。したがつて各臓器の大きさ,血流量,単位時間の最大仕事量なども体表面積に比例し,腎血漿流量,糸球体濾過量などに対し体表面積補正が行なわれるのもこのためである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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