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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻8号

1965年08月発行

文献概要

診断のポイント

原因不明の浮腫

著者: 鷹津正1

所属機関: 1大阪医大内科

ページ範囲:P.1171 - P.1173

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 浮腫には全身性および局所性の2種がある。その成因には末梢血管においてStarlingの平衡を破る因子,すなわち細動脈および細静脈の毛細管に接する部の血圧,血液膠滲圧,組織圧などのほかに毛細管の透過性,さらに組織間腔液の静脈系に返るに必要なリンパ管の変化がある。全身性浮腫をきたすにはNaの蓄積を必要とする。以上の因子に影響を与える疾患は浮腫をきたしうるが,日常われわれが見るのは心疾患,腎疾患,肝疾患,低蛋白血症(以上全身性),アレルギー性浮腫,炎症,静脈血栓(以上局所性)などである。したがつて原因不明の浮腫といえば以上の疾患群を除外したものとなる。以下日常の臨床において留意すべき事項について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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