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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻8号

1965年08月発行

文献概要

診断のポイント

尿素窒素の高いとき

著者: 柴田進1

所属機関: 1山口医大・臨床病理

ページ範囲:P.1174 - P.1176

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問題にしなければならないのは
 血清尿素N(窒素)濃度の正常値上限を15mg/dlとし,それ以上を尿素N濃度の増加とみなすことにすれば,高尿素N血症は臨床検査室(化学部門)で取り扱う血液資料7個について1個の割合で遭遇するところのごく平凡な病的現象である。
 ところが高尿素N血症の8O%までが尿素N濃度20mg/dl以下の症例である。このようにごくかるい高尿素N血症は病気の経過中に一過性に出現するもので,ことに病院に入院した当初の問処置を受けずにいる患者に多い。2回目の検査を数日後に実施してみると尿素Nは正常範囲に戻つている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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