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病院の将来
著者: 新田実男1
所属機関: 1久我山病院
ページ範囲:P.1197 - P.1197
文献購入ページに移動 近頃外来診療をしていると患者さんの側から進んで精密検査を希望される方が多くなつてきたように思う。"胃の具合が悪いのでレントゲンによる透視診断をしてもらいたい。""脈が不規則になるし,むねが苦しいので心電図をとつてほしい。"等々である。胸部のレントゲン検査を希望して受診する患者さんなども勿論多いのである。この患者さんには検査の必要はなかろうと思いながらも,もしきわめて微細な病変があつて,しかもそれが将来重大な症状を起こしてくるようなものが隠れていたら……と考えるとやはりできるだけ検査はすすめるべきであるし,また事実その中から,やつてよかつたとほつとする例も出てくるわけである。
現在の日本人の疾病の実態からその対策がいろいろな面から一般に啓蒙され,その消化の度合はさまざまであるにせよ,ともかく早く検査を受けておこうとする考え方で病院に訪れる方が多くなつてきたものと思う。
現在の日本人の疾病の実態からその対策がいろいろな面から一般に啓蒙され,その消化の度合はさまざまであるにせよ,ともかく早く検査を受けておこうとする考え方で病院に訪れる方が多くなつてきたものと思う。
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