文献詳細
文献概要
もつとも印象にのこつた本
土台からくつがえされた病気の概念—Viktor von Weizsäcker:Fälle und Probleme(症例と問題)
著者: 野村実1
所属機関: 1白十字会村山サナトリウム
ページ範囲:P.1200 - P.1201
文献購入ページに移動 「こんな本が日本で読まれていますか」とハイデルベルヒである開業医先生から渡された本は,ワイゼッケルの「医学のこなたとかなた」(Diesseits und Jenseits der Medizine)であつた。思えばそれは私がかれの名を知つた最初であつた。その本に魅せられてから,かれの著作をあさつて,はや10年になり,そのなかでこの「症例と問題」はもつとも私の印象にのこつた。
この本はわずか203頁の小著で,緒言以外は著者が1946年5月から翌年3月までにハイデルベルヒ大学「一般内科」講座で行なつた臨床講義47である。各章とも症例と問題を異にし,4〜6頁におさめてある。
この本はわずか203頁の小著で,緒言以外は著者が1946年5月から翌年3月までにハイデルベルヒ大学「一般内科」講座で行なつた臨床講義47である。各章とも症例と問題を異にし,4〜6頁におさめてある。
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