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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻8号

1965年08月発行

もつとも印象にのこつた本

化学療法の開祖Ehrlichの足跡—Paul Ehrlichの50年忌に

著者: 高橋功

ページ範囲:P.1204 - P.1206

文献概要

〈医学史上の天才〉
 Paul Ehrlichは1915年8月20日に亡くなつた。だから今年はその50年忌にあたつている。
 Ehrlichは化学療法の開祖と呼ばれ,そしてSalvarsanの発見者という肩書をもつている。それはそれにちがいない。けれどもEhrlichの業績はそれにとどまらない。彼はまず考える人であつた。そして非常に勘がよく,霊感といつてもいいほどその考えは非凡で,深遠で緻密であつた。そしてその考えはつねに理論に足をふまえていた。しかも彼は実験を重んじ,それに対する努力を惜しまなかつた。もし,医学史上の天才をえらべといわれたら,私は,まずEhrlichを推すに躊躇しない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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