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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻8号

1965年08月発行

文献概要

文献抄録

ウイルス性肝炎にたいしてはプレドニゾン療法は無効—Lancet March 7 1964より

著者: 浦田卓

所属機関: 1ナポリ大学伝染病教室

ページ範囲:P.1256 - P.1257

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はじめに
 ある薬が効くか効かないかの判定法には,いろいろな種類がある。しかし,厳重な統計学上の要請に沿つて計画された二重盲検法double-blind trial以外のものは,2,3のものを除いては,まず無意味である。これは,いまからほぼ20年ほどまえ英国で,つづいて数年遅れて米国で,それぞれ十分理解されたことである。しかるに,わが国の医師のあいだでは,このことがまだよく理解されていないらしい。というのは,各大学の教室から報告される薬の効果判定の臨床的データには,不可欠な同時コントロールがほとんど絶無といつてもよいからである。
 そういうわけで,東大物療内科の高橋晄正博士が指摘せられているように,わが国の医学のレベルは他の点はいざ知らず,薬効の判定という点だけに限れば,英・米にくらべて20年も遅れている,といつてもあえて過言でないような気がする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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