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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻9号

1965年09月発行

文献概要

今月の主題

本態性高体温症

著者: 冨家崇雄1

所属機関: 1賛育会病院内科

ページ範囲:P.1317 - P.1317

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 本態性高体温症とは,体温値が高い状態が相当長期間継続し,しかもその高体温を説明しうべき何らの病的な原因も見当らないもの(この際自覚症状を伴うものも伴わないものもある)と一応定義されている。微熱問題のもつともやっかいなものの一つとして論じられる。報告者の考え方の相違により本態性高体温症,常習性高体温症,体質性高体温症,真性遷延性高体温症,植物神経性神経質性体温上昇など種々の名称で呼ばれている。
 おそらく先天性にせよ後天性にせよ,体温調節機構の変調により高体温とはなつているが,臨床的に病的とすべき何らの原因も見当らず,生存上作業上何の不都合もない。しかしその変調の原因は不明であるといつたものに用いられるようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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