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文献詳細

雑誌文献

medicina2巻9号

1965年09月発行

文献概要

Physical Diagnosis

高血圧症診断のコツ

著者: 中沢房吉1

所属機関: 1国立仙台病院

ページ範囲:P.1326 - P.1328

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 患者の血圧を測定し,これが一般にいわれる正常血圧より高いというので,なんの顧慮もなく,吟味もせずにすぐ高血圧症(ここでは本態性高血圧症)と診断し,盲目的に強力な降圧剤を投与する医人は,いまはほとんどないと思う。ことに高血圧年齢に達しない若い人,あるいは異常の訴えや症状のある人などでは十分な考慮と検査が行なわれている現状であるから,つぎに筆者の述べることはおそらく蛇足であろう。だから高血圧患者を診るときに,どのような心がまえであるべきか,という筆者平素の考えかたをひととおり述べるにとどめる。しかもごくとおりいっぺんの設備しかもたない第一線の開業医家に自分がなったつもりで,頭の準備をすることにしよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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