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文献概要
最も印象に残つた本
新しい戦懐「悪の華」—Charles Baudelaire Les Fleurs du Mal
著者: 松井好夫1
所属機関: 1高崎精神病院
ページ範囲:P.1364 - P.1365
文献購入ページに移動 ボードレールの著作は,すべて私のこころに深い感銘を与えているが,そのうちもつとも印象に残つている本といえば,詩集「悪の華」である。私はこの詩集を初めて手にしたとき,これに対するVictor Hugoの「新らしき戦懐」という言葉が,真にボードレールを理解したうえの言葉だつたか,あるいは単なるおせじだつたか,私にはわからないが,とにかく,それはこの詩集にぴつたりの言葉であることだけは確かだと思つた。
なんとなれば,そこにはボードレール以前においては,他のいかなる詩人たちも,口にしえなかつた画期的,独創的な詩句がいたるところにちりばめられていたからである。
なんとなれば,そこにはボードレール以前においては,他のいかなる詩人たちも,口にしえなかつた画期的,独創的な詩句がいたるところにちりばめられていたからである。
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