文献詳細
今月の主題 心筋梗塞のハイライト
検査法
文献概要
1971年,HounsfieldによるX線CT装置の発明は医学の診断に多くの新しい知見をもたらしている.心筋梗塞についても,梗塞部の造影剤による充盈不良,その後の造影剤の梗塞部へのとり込みの増加によるlate enhancement,壁厚の減少,梗塞部の局所的運動障害などのCT所見のほかに,梗塞の合併症として,壁石灰化,心臓瘤,心室血栓,心膜液貯留などの検出やその病態把握にCTがきわめて有用であることがわかりつつある1).そこで本稿では,心筋梗塞の合併症の1つである心臓瘤に焦点を絞り,そのCT所見について述べることにする.
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