icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina20巻1号

1983年01月発行

文献概要

カラーグラフ 臨床医のための甲状腺生検

甲状腺穿刺吸引細胞診の意義と方法

著者: 藤本吉秀1 小原孝男1 平山章2

所属機関: 1東京女子医科大学・内分泌外科 2東京女子医科大学病院病理科

ページ範囲:P.86 - P.87

文献購入ページに移動
甲状腺穿刺吸引細胞診の意義
 触診上結節状の甲状腺腫として触れる疾患には,腺腫様甲状腺腫,腺腫,癌,悪性リンパ腫があり,これらのほかに亜急性甲状腺炎と橋本病の一部のものがときに鑑別が問題になる.臨床経験を積むと,現病歴の聴取と触診所見とでいずれの疾患か大体見当がつけられる.さらに,今日では各種の画像診断法が発達した.
 しかし,触診にしろ,画像診断にしろ,間接的な診断法であるので,治療方針を決める際にもうひとつ直接的な情報が得られると一層都合がよい.とくに甲状腺癌は病理組織型により病態が著しく異なり,治療方針が違うので,ただ癌の診断だけでは不十分であり,病理組織型まで判定できるとさらに良い.このような目的にかなう,外来でも簡便にできる検査法として,最近甲状腺穿刺吸引細胞診の有用性が専門医間で広く認識されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら