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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻10号

1983年10月発行

文献概要

今月の主題 血小板の臨床 血小板の基礎

血小板の調節機構

著者: 池田康夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科輸血センター

ページ範囲:P.1654 - P.1657

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 血小板膜表面における刺激の受容は血小板活性化の第一段階であり,各刺激物質の膜レセプターへの反応様式の理解は血小板活性化機構の解明の基本をなすものである1).現在までに表に示すように多岐にわたる血小板凝集惹起物質が知られているが,刺激の多様性に反して現われる血小板反応は形態変化,放出反応,凝集と一定である.しかし,それに至る活性化機序には多少の相違があり,凝集惹起剤によって惹起される放出反応の種類も異なり,その意味では刺激一応答連関が成立する.本稿では血小板活性化の調節機構として重要な役割を果たしているthromboxane A2(TXA2),Ca++イオン,環状ヌクレオチドをとりあげ,凝集惹起剤との関係も含め解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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