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文献概要
今月の主題 血小板の臨床 血小板の臨床
癌と血小板
著者: 神前五郎1
所属機関: 1東京都立駒込病院
ページ範囲:P.1696 - P.1697
文献購入ページに移動 癌細胞の血行性転移形成に血小板が関与するという最初の報告はGasicの1968年のものである.彼らは動物実験で,腫瘍細胞を静注して肺に転移ができる条件を検討したところ,血小板を減少させておくと,肺への転移形成が非常に減ってくる.そして,血小板をその動物に輸注して血小板を元に戻すと,転移がまた元どおりできるようになる.すなわち,血小板の数と平行して肺転移の個数が決ってくるということを報告した.
1970年以降血小板凝集抑制剤を使って癌の血行転移を抑制しようという試みが相次いで発表され,血行性転移形成に対する血小板の役割が注目を集めることとなった.
1970年以降血小板凝集抑制剤を使って癌の血行転移を抑制しようという試みが相次いで発表され,血行性転移形成に対する血小板の役割が注目を集めることとなった.
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