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今月の主題 血小板の臨床 疾患における血小板機能
腎疾患における血小板機能
著者: 寺田秀夫1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院・内科
ページ範囲:P.1704 - P.1705
文献購入ページに移動最近Kazatchkineら1)(1976)は非透析性たんぱくであるvon Willebrand因子が慢性腎不全例では低く,これが出血傾向の原因である可能性を推測しているが,これを否定する報告2)も多い.また一般に尿毒症の血小板機能異常は人工透析により改善されるといわれるが,週2回の血液透析でも改善せず,むしろ慢性腹膜透析が有効で,腹膜が人工膜よりも血小板機能に影響する因子を有効に除去するともいわれる.
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