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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻11号

1983年11月発行

文献概要

今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方 消化器疾患

下痢患者に対する化学療法

著者: 齋藤誠1

所属機関: 1東京都立荏原病院

ページ範囲:P.1890 - P.1891

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下痢症より検出される病原細菌
 下痢患者を対象として化学療法を行うには,その患者が感染性腸炎であるか否か,さらには病原を確認する必要があろう.そこで下痢症から検出される病原細菌を概観し,化学療法の基礎としたい.
 外来受診の散発下痢症についてみると,成人(内科)は腸炎ビブリオの検出が最も高く,ついでカンピロバクター,サルモネラによる腸炎である.小児では成人と異なり腸炎ビブリオはきわめて低い検出頻度であるが,カンピロバクター(12.6%)が高頻度に検出され,ついでサルモネラである.小児のカンピロバクター腸炎は,赤痢類似症的傾向が強い.なお外来下痢症群では,赤痢菌の検出は低い(表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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