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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻11号

1983年11月発行

文献概要

今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方 その他の疾患

抗癌物質使用時の感染

著者: 螺良英郎1 田村正和1

所属機関: 1徳島大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.1904 - P.1905

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 白血病,悪性リンパ腫を主とした悪性腫瘍における易感染性は,近年,compromised hostにおける感染として注目されているが,感染の誘因の代表に抗癌剤使用に基づく医原的宿主感染防御力低下があげられている.各種悪性腫瘍に対して,多剤併用療法を含む強力な癌化学療法が繁用されるにつれて,一部では医原的免疫抑制に基づくimmunocompromised hostでの易感染状態が誘導され,現在の抗生物質でいったんは効果を示すが,次第に菌交代症も加わり,抗生物質耐性菌や,真菌,ウイルス,原虫などによる難治感染症を合併して感染症死にいたることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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