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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻11号

1983年11月発行

文献概要

今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方 新しい抗生物質の理解のために

アミノ配糖体系抗生物質

著者: 嶋田甚五郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学・第2内科

ページ範囲:P.1928 - P.1933

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 アミノ配糖体系抗生物質は,2つないしはそれ以上のアミノ糖(amino sugar)とアミノシクリトール(aminocyclitol)よりなる構造をもつ抗生物質で,正しくはaminoglycoside-aminocyclitolsと呼ぶ.Spectinomycin(SPCM)はアミノ糖を含まず,構造式の上からはアミノ配糖体系抗生物質ではなく,アミノシクリトールに属する.
 現在市販されているアミノ配糖体系抗生物質の一覧を図1に示した.Netilmicin(NTL),astromicin(ASTM),habekacinは現在検討中のものである.図1からも明らかなように,本系抗生物質はグラム陽性菌からグラム陰性菌にいたる好気性菌ならびに任意嫌気性菌(facultativeanaerobics)に対して抗菌力を有し,しかも殺菌的に作用するということで,臨床上重要な位置を占める抗生物質である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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