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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻11号

1983年11月発行

文献概要

今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方 新しい抗生物質の理解のために

付)セフェム系抗生物質によるジスルフィラム(アンタブース)様作用

著者: 酒井茂1 熊本悦明1 古屋聖児2 横山英二2 青山龍生3 本間昭雄3

所属機関: 1札幌医科大学・泌尿器科 2北見赤十字病院・泌尿器科 3旭川赤十字病院・泌尿器科

ページ範囲:P.1934 - P.1937

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 最近の抗生剤開発にはめざましいものがあり,感染症治療の進歩に大きく貢献している.その中心は,β-lactam系抗生剤,とりわけcephem系抗生剤であり,抗菌力の増強や抗菌スペクトラムの拡大をめざし,いわゆる第2・第3世代のcephem系抗生剤が多数開発され,日常臨床で広く使用されている.Cephem系抗生剤は,従来より比較的安全な薬剤として日常臨床で繁用され,その副作用としては,抗生剤自体の腎・肝毒性などのほかは,アナフィラキシー反応があげられている程度であった.最近,cephem系抗生剤の投与中または投与後に,alcoholを摂取するとdisulfiram(antabuse)様作用を示すことのあることが報告され,ある種のcephem系抗生剤とalcoholの相互作用について注意が促されている.
 本稿では,cephem系抗生剤によるdisulfiram様作用について,自験例をまじえて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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