icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina20巻12号

1983年12月発行

臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント

I.感染症 抗生物質の的確な使用

2.ペニシリンを見直す

著者: 大貫寿衛1

所属機関: 1国際親善総合病院

ページ範囲:P.2064 - P.2065

文献概要

 Penicillin剤(PCs)はその優れた抗菌力と低毒性のゆえに今日でも最も優れた抗生剤といえるが,発疹などの薬物アレルギーと,実際には稀であるが(0.004〜0.04%),結果の重篤さから有名なショックのために必要以上に敬遠されたことがあった.しかし振り返ってみたときに,この優秀な薬は,最近開発された新しいもの(Piperacillin,Mezlocillinなど)はもちろん,以前からわれわれがなじんできたものにも依然として相当の価値があること,欠点を補う意味で新しい併用療法が考えられていることを認識しなくてはなるまい.
 ひとくちにPCsといっても,Benzyl PCからPivmecillinamまで多種多様のPCsがあり,またPiperacillinについては他の筆者による記述があるので,本稿では,わが国で最も繁用されたAmpicillin,Amoxicillinを中心に私見をのべてみたい.なお題目の趣旨から,ここで取り上げたのはすでに長年使われてきた薬剤であるため,その具体的用量などについては省略した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら