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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻12号

1983年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント I.感染症 感染症の新たな問題

18.院内感染症—術後感染症

著者: 相川直樹1 石引久弥2

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・外科 2慶応義塾大学医学部

ページ範囲:P.2102 - P.2104

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症例
 胃癌術後敗血症
 患者:74歳,男性.主訴:吐血.現病歴:吐血を主訴に来院.胃透視,内視鏡にて噴門部の胃癌と診断された.10月13日胃全摘・Roux-Y吻合術,脾摘術を施行した.
 術後経過順調であったが,低蛋白血症あり,輸血,血漿投与とともに,栄養補給の目的で17日に中心静脈カテーテルを左鎖骨下静脈より挿入,IVH(intravenous hyperalimentation)を開始した.23日突然40.7℃の発熱を認め,不穏状態となった.白血球数10,500,血小板減少,LDH上昇あり,臨床的に敗血症と診断した(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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