文献詳細
臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
I.感染症 感染症の新たな問題
文献概要
症例
患者は9歳の男児.昭和56年11月1日急性リンパ性白血病(T-cell type)と診断され,化学療法にて昭和57年1月完全寛解となり,昭和57年7月1日姉より骨髄を移植した.感染予防のため骨髄移植施行9日前より無菌室に入室し,非吸収性抗生物質の経口投与と吸入を行い,無菌食と無菌的処置を続け,血液像は順調に回復し,昭和57年10月1日無菌室を退室した.102日の無菌室入室期間中,好中球が100/mm3以下の日数は34日であったが,ウイルス感染によると思われる発熱が4日間みられたのみで,重篤な感染症を完全に防止することができた.
患者は9歳の男児.昭和56年11月1日急性リンパ性白血病(T-cell type)と診断され,化学療法にて昭和57年1月完全寛解となり,昭和57年7月1日姉より骨髄を移植した.感染予防のため骨髄移植施行9日前より無菌室に入室し,非吸収性抗生物質の経口投与と吸入を行い,無菌食と無菌的処置を続け,血液像は順調に回復し,昭和57年10月1日無菌室を退室した.102日の無菌室入室期間中,好中球が100/mm3以下の日数は34日であったが,ウイルス感染によると思われる発熱が4日間みられたのみで,重篤な感染症を完全に防止することができた.
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