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臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント III.呼吸器疾患 特殊な治療法
64.治療法としてのHFPPVの展望
著者: 福地義之助1
所属機関: 1東京大学医学部・老人科
ページ範囲:P.2214 - P.2215
文献購入ページに移動HFPPVとHFV
High Frequency Positive Pressure Ventilation(高頻度陽圧換気法)を省略してHFPPVと呼んでいる.歴史的にみると,HFPPVは,もともと60〜110回/分の換気数で気道内圧5cmH2O程度の陽圧の条件下での換気を指していた.最近では300〜1,800回/分(5〜30Hz)の高頻度の換気が用いられることが多いので,HFV(High Frequency Ventilation)と総称されるのが一般的である.本換気法は高頻度に肺の振動を生じさせ,肺内におけるガス混合を促進させるが,同時に自発呼吸運動や気道クリアランスなどにも影響を及ぼすことが知られている.本法の臨床応用を考える際には,ガス交換への関与以外の因子にも十分な目配りが重要である.
High Frequency Positive Pressure Ventilation(高頻度陽圧換気法)を省略してHFPPVと呼んでいる.歴史的にみると,HFPPVは,もともと60〜110回/分の換気数で気道内圧5cmH2O程度の陽圧の条件下での換気を指していた.最近では300〜1,800回/分(5〜30Hz)の高頻度の換気が用いられることが多いので,HFV(High Frequency Ventilation)と総称されるのが一般的である.本換気法は高頻度に肺の振動を生じさせ,肺内におけるガス混合を促進させるが,同時に自発呼吸運動や気道クリアランスなどにも影響を及ぼすことが知られている.本法の臨床応用を考える際には,ガス交換への関与以外の因子にも十分な目配りが重要である.
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