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臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント IV.循環器疾患 薬物療法のポイント
71.心房性不整脈に対する治療薬の選択
著者: 小西與承1
所属機関: 1京都大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.2234 - P.2236
文献購入ページに移動 不整脈のうち心房に発するか,または心房が介在するものは60%に達するといわれる.その発生機序は実験および臨床における電気生理学的研究によりかなり解明されている.たしかにある一症例について,いくつかの機序のうちのどれが成因であるかを特定することはしばしば困難であるが,可能性の高い機序からそれに対応する抗不整脈薬を選び治療に成功する例が増し,理論的選択の確立が期待できる.
抗不整脈薬の分類はVaughan Williamsによる4classに分けるものが最も有名であり1,本稿でもこれに従いdigitalisを追加して記することにする(表1).なお電気的治療(ペーシング)は近年進歩した有力な治療法であるが,紙数の関係もあり,テーマからはずれるので詳しくは触れない.したがって,対象は頻脈性不整脈である.
抗不整脈薬の分類はVaughan Williamsによる4classに分けるものが最も有名であり1,本稿でもこれに従いdigitalisを追加して記することにする(表1).なお電気的治療(ペーシング)は近年進歩した有力な治療法であるが,紙数の関係もあり,テーマからはずれるので詳しくは触れない.したがって,対象は頻脈性不整脈である.
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