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臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント V.消化管・腹膜疾患 問題となるケースの治療
96.集検で発見された自覚症状がない消化性潰瘍
著者: 五ノ井哲朗1
所属機関: 1県立本宮病院
ページ範囲:P.2294 - P.2295
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52歳男,農業.4,5年前から時折上腹部痛があった.1年半前,胃潰瘍の診断で1カ月半入院治療を受けたことがある.48年8月,胃集検で,胃変形のため精密検査の指示を受け来診した.当時自覚症状はなかった.図1,2は初診時の充盈像および二重造影像で,胃角部後壁の線状潰瘍の所見である.メサフィリンその他を投与して経過を観察(図3),約3カ月後には,線状溝を残して潰瘍は治癒している(図4).
52歳男,農業.4,5年前から時折上腹部痛があった.1年半前,胃潰瘍の診断で1カ月半入院治療を受けたことがある.48年8月,胃集検で,胃変形のため精密検査の指示を受け来診した.当時自覚症状はなかった.図1,2は初診時の充盈像および二重造影像で,胃角部後壁の線状潰瘍の所見である.メサフィリンその他を投与して経過を観察(図3),約3カ月後には,線状溝を残して潰瘍は治癒している(図4).
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