文献詳細
臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
VII.腎疾患 問題となるケースの治療
文献概要
症例
10歳(昭和44年3月当時)の男児.昭和35年7月29日,37.8℃の発熱があり,近医を受診し,検尿で蛋白尿を指摘された.2〜3日後から乏尿,浮腫が出現し,8月4日,K大学病院を受診し,ネフローゼ症候群(以下,ネ群と略)と診断され,ステロイド剤(以下,ス剤と略)療法を受けて寛解し,10月22日にス剤を離脱して退院した.しかし1ヵ月後に再び尿蛋白が出現し,H大学病院に入院して腎生検を受け,微小変化型と診断された.その後,今回(昭和44年3月)の受診まで7回の再発をくり返している.筆者が再腎生検を施行したところ,組織像は今回も微小変化型であった.
10歳(昭和44年3月当時)の男児.昭和35年7月29日,37.8℃の発熱があり,近医を受診し,検尿で蛋白尿を指摘された.2〜3日後から乏尿,浮腫が出現し,8月4日,K大学病院を受診し,ネフローゼ症候群(以下,ネ群と略)と診断され,ステロイド剤(以下,ス剤と略)療法を受けて寛解し,10月22日にス剤を離脱して退院した.しかし1ヵ月後に再び尿蛋白が出現し,H大学病院に入院して腎生検を受け,微小変化型と診断された.その後,今回(昭和44年3月)の受診まで7回の再発をくり返している.筆者が再腎生検を施行したところ,組織像は今回も微小変化型であった.
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