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臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント VIII.血液・造血器疾患 他科との関連
168.悪性リンパ腫の放射線療法—適応と化学療法剤併用の必要性
著者: 真崎規江1
所属機関: 1大阪大学医学部・放射線科
ページ範囲:P.2462 - P.2463
文献購入ページに移動 悪性リンパ腫の治療成績は,過去20年の間に急速に向上し,多数の治癒症例が得られるようになった.病理組織分類,病期分類が体系化され,それぞれの症例に適正な治療法(放射線治療,化学療法,あるいはその併用)が検討されたことによる.
放射線治療に関しては,腫瘍部分に対して適切な線量(多くの場合4,000rad以上)が与えられれば,この部分に関しては95%以上の完全寛解,および90%以上に長期間にわたる,あるいは半永久的な局所制御が得られることが確認されている.しかし,全身疾患の様相を示す症例については,化学療法が必要で,放射線と化学療法との併用によって,より効果的な治療がなされる.
放射線治療に関しては,腫瘍部分に対して適切な線量(多くの場合4,000rad以上)が与えられれば,この部分に関しては95%以上の完全寛解,および90%以上に長期間にわたる,あるいは半永久的な局所制御が得られることが確認されている.しかし,全身疾患の様相を示す症例については,化学療法が必要で,放射線と化学療法との併用によって,より効果的な治療がなされる.
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